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世界初3兄弟制覇へ!ウェル亀の野望/BOX (2/2ページ)

2010.2.8 05:00
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世界初3兄弟制覇へ!ウェル亀の野望/BOX
歩みの遅かった「次男亀」大毅が、世界の頂点へ。喜びもひとしおだ【フォト】

 日本初の快挙に、とどまっているつもりはない。まだ、世界で記録されていない3兄弟世界王者へ、いよいよ亀田家が動き出す。

 大毅のセコンドに付いた興毅は、ガッチリと抱き合い「ようやった!」と絶叫し、号泣。日本で初めての兄弟世界王者の誕生。興毅と和毅は次男が熱唱パフォーマンスするまでの間、リング上で近い将来の「マニフェスト」を宣言した。

 興毅 「誰がきてもきっちり勝って防衛していくだけや。フライ級に敵はいない。3階級制覇を目指してがんばっていくで」

 和毅 「今年はメキシコでタイトル戦をやって、オヤジのゴーサインが出たら、オレも3兄弟王者を目指す」

 興毅はWBCから同級暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32)=タイ=との王座統一戦を義務付けられており、3月下旬に予定されている。前王者・内藤大助(35)=宮田=から再戦を要求されているが、眼中にはない。フライ級(リミット50・8キロ)に標的がいなければ、1階級上のSフライ級(リミット52・1キロ)へ転級し、WBA世界Lフライ級王座を含めた3階級制覇を狙っている。

 亀田家「最終兵器」といわれる和毅は08年11月にプロデビュー後、練習拠点のメキシコで試合を急ピッチで消化。1月にはWBCの下部団体、WBC中米連盟バンタム級王座を獲得した。興毅は19歳、大毅は21歳で世界王者になったことを踏まえれば、来年にも世界初挑戦の計画が実現する。

 そのキーマンは、現在、セコンドライセンス無期限停止の処分を受けている父・史郎氏の動向だ。この日もリングサイドで声をからし、息子たちの奮闘を見守るしかなかった。「ホッとした。(大毅は)小さいころから1位になったことがない子」と感激しながら、「何もできん悔しい思いがある。はがゆい」と複雑な表情。日本ボクシングコミッション(JBC)にはセコンドライセンス再交付を申請しており、処分解除を決める倫理委員会の開催を待っている。それぞれの宿命を抱える亀田家。目標とする3兄弟世界王者実現へ、歯車がまた1つ動いた。




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