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敗戦を糧に頂点…大毅、3度目挑戦で王者に

2010.2.7 22:30
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敗戦を糧に頂点…大毅、3度目挑戦で王者に
試合を終え勝利を確信しガッツポーズする亀田大毅=7日夜、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホール【フォト】

 世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチは7日、神戸ワールド記念ホールで行われ、同級11位で挑戦者の亀田大毅(亀田)がチャンピオンのデンカオセーン・カオウィチット(タイ)に3−0で判定勝ちし、3度目の世界挑戦で王座獲得に成功した。亀田3兄弟の長男の亀田興毅(亀田)は世界ボクシング評議会(WBC)同級王者で、国内では初めて兄弟での世界王者が誕生した。

 2階級制覇した兄の興毅や弟の和毅のような才能は大毅にはない。不器用な次男坊は3兄弟でただ1人、負けを糧にしながら3度目の挑戦で世界の頂点にたどり着いた。

 興毅は「大毅は今さらアウトボクシングなんてできない。でも自分のスタイルに磨きをかけて強くなった」と言う。だが、大毅はこの試合では持ち味のフィジカルの強さだけでなく、フットワークを見せて、成長した姿を披露した。

 ただし、国内初の兄弟世界王者誕生という快挙は巧妙なマッチメークを次々と実現するマネジメントの力など周囲の後押しも大きい。33歳のデンカオセーンは精彩を欠いた試合が続くなど衰えが顕著で王座陥落は時間の問題とみられていた。坂田健史(協栄)ら多くの日本選手が挑戦者として名乗りを上げる中、陣営が粘り強い交渉で再戦を実現させたのは見逃せない。

 ある関係者は「亀田が破格のファイトマネーを提示したという話だ。タイ側はどうせ負けるなら最もお金をくれる大毅を選んだ。坂田とかには無理でも、大毅ならまだ勝てる可能性があるしね」と内情を明かした。



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