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09/12/13 (Sun)
■「宇宙戦艦ヤマト復活篇」 
何から書こうかな？
とりあえず西崎がとんでもない発言をしている件から。
今の十代へのメッセージとして、
「今の三十代、四十代の真似をしてはいけない」だって。
ここを読んでいる三十代、四十代の皆さん、
どう思いますかね？
三十代、四十代は大勢いるのに、この言いようは何？
私は言いたいよ、あんたの言う自己犠牲っていうのは
ファンの皆さんが自分を犠牲にして俺に尽くしてくれって意味だろうが！
ふざけるな！
そもそも四十代なんて、リアルタイムで「ヤマト」を支えていた世代だろうに、そういうこと言うんだね。
もし次回があっても、もう誰もお前には協力しないよ。
もっともあの客の入りじゃ次回作はないがな。
劇場の周りをとりまいて列をなしていた「ONE PIECE」とはえらい違いだもの。
いやあ、氷川竜介、こんなこと載せちゃうようなパンフレットの構成してよかったのか？
この作品はひとことで言うと失敗作です。
制作者がヤマトの復活に浮かれて、ヤマトという「宇宙戦艦」の描写に夢中になりすぎて
人間を描くことを忘れていますから。
パート1の、あの有名な「ヤマトが画面の奥から近づいてきて舷側がアップになって去っていく」というシーン
みたいな感動はありません。
確かにCGだからヤマトに歪みはないのですが、「ああ、今回は歪んでないね」、それで終わり。
「マクロス」も「トップ」も「銀英伝」も「ナディア」も「エヴァ」もあったのに、
（とりあえず羽原信義と高山秀樹と小林誠と白土武は全員揃ってハラキリだな。
つーか完全に
安彦＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞（超えれない壁）＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞白土）
あと、とにかく人間が死なないってのもいいことかもしれないけど、本当は死んでいるはずなのに
その死と向き合うことを避けているような印象を受けた。
そんな逃げの姿勢の作品で心を動かされる人がいるでしょうか？
「よくできたお話」ってのは「お話としてはよくできているけどさあ……」という意味で。
理想がどこにあるのかというのはわかるけど、現実にそううまくいきますか？と。
演出的にもどうにかならんのかな？というのはいっぱいあって。
石黒昇や安彦良和なら、そこじゃなくてそっちの描写に力を入れるだろうに、とか思う場面多数。
メカも誰が考えたか知らないけど(爆)、なんだ、あの個性のないのは？
個性のないのがうまくいかないってのは「III」でも「完結編」でも経験しただろうに、
音楽も、「流用」というより「使いまわし」感が強くて。
特にグリーグのコンチェルトが流れたときには「あーあ……」って感じで。
ジジイ、やっちゃったな、と。
正直「わが青春のアルカディア」でのクラシック流用のほうがうまかったですよ。
唯一評価できるのは「交響曲宇宙戦艦ヤマト」を使用したことくらいかな？
大昔に「イデオン」がやっているっていう前例があるからねえ……。
それ、完結編で豊田有恒がウルクの兵装に考えていたアイディアのパクリじゃん！
（あのときはニュートロンが何かわからない人が、名前が似ているニュートリノに変更したようですがね。
あとラストに「○○さんにこの映画を捧げる」みたいなのが出てくるんだけど、
富山敬の名前はあるのに広川太一郎の名前はないっていう……。木村幌もないねえ。寺島幹夫もない。
はいはい、そういう人なんだから、言っても仕方ないね。
などと文句を言いつつ、油断していたら折原真帆ちゃんがかわいく思えてしまいました。
なんということだ！
沖田艦長、ぼくは、ぼくはどうすれば……？(笑)
でもあのラストシーンは確実に死んでるよね？ 電算室に大穴が開いてるんだもん。
あれで「生きてます」とか言うなら殴るよ。
もっとも死んでたところで「またですかあ？」という気分なんですが。
それに湖川の作画でかわいくなったとも思えないし。高橋信也か大森英敏ががんばったからじゃないの？
そういや出版社が全然味方についていないね。
本当なら徳間書店と秋田書店と小学館がバックにいないとおかしいんだけど。
まあ、ほとんどの人は感動しないんじゃないの？
はい、駄作でした。スタッフの皆さん、無駄な労力使いましたね。
仮に動員数がここから伸びたとしても「ONE PIECE」と比較されちゃうから、失敗と言われると思うんだ、絶対に。
以上、おしまい。
映画を見なかった事にしたい位、残念な気持ちでいっぱいです……
お読みいただき、ありがとうございました。
とりあえず現時点では、これ以上付け加えることはありません。