株式市場の現状分析について、何らかのコメントが必要かと思っていましたら、当室と比較的近い見解のコメント記事がありましたので、転載させていただきたいと思います。ロイター記事です。 当室も、短期的な調整期間に入る可能性は大きくても、世界的な景気回復基調は崩れていないので、欧州の財政問題などが落ち着けば株価は再び緩やかな上昇トレンドに戻ると考えています。もう少しの間、チャートを眺めていてから出動すれば良いのではないでしようか。 ◆「市場こうみる:株は短期的調整後、再上昇へ=三菱UFJ投信」 2010年 02月 5日付 [東京 5日 ロイター] 三菱UFJ投信・戦略運用部副部長の宮崎高志氏は5日、ロイターとのインタビューで、日本株の先行きについて、投資家がリスク回避の姿勢を強めていることから短期的な調整期間に入る可能性が大きいが、世界的な景気回復基調は崩れておらず、欧州の財政問題などが落ち着けば再び上昇トレンドに戻るとの見方を示した。 ――世界的な株安の要因は。 「米国の新金融規制案で投資家がリスクテークに敏感になっていたところに、ポルトガルやスペインなど欧州の一部の国に対する財政赤字問題が意識され、資金を巻き戻す動きが強くなった。世界的に株価は前年3月に底入れして以来、ほぼ一本調子で上昇しており調整らしい調整をしていない。財政問題が次に起きるのはどこの国かとマーケットは疑心暗鬼になっているため落ち着くには多少の時間が必要だろう。日柄的に今月中旬くらいまではかかりそうであり、日経平均で9800円水準がひとつの下値めどだろう」 ──問題が長期化する可能性は。 「欧州の財政問題は現時点では先行き不透明だが、グローバルな景気回復基調を遮断するようなことにはならないとみている。今晩発表の1月米雇用統計はデータが改定されるため市場反応の予想は難しいが、米国の雇用が中期的に回復していることは間違いない。米国は雇用や設備を削減して労働生産性を改善させてきたが、現在の経済が回復基調にある現状において、やや雇用や設備を切りすぎたとの見方も出ている。実際、設備投資が早い段階から立ち上がってきているほか、設備投資関係の指標のいくつかは改善を示している。欧州の財政問題などが落ち着けば投資家は再び投資を再開するだろう」 ──円高への懸念は。 「それほど円高が進むとはみていない。日本はデフレに苦しむなか、巨額な財政赤字のために金融政策に負荷がかかりやすい状態になっている。海外が金融緩和策の出口を模索する状態である一方、日本はこれから緩和策を探るような状態だ。以前のような経常黒字からの円高圧力が低下しており、金利差による円安圧力が続く見通しだ。リスク回避の動きが落ち着けば再び円安方向に向かうとみている」 (ロイター日本語ニュース 金融マーケットチーム)http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-13738420100205 |
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