プリウス最新情報
プリウスのブレーキ抜けの件、2月7日の夜に新しい情報が出てきました。トヨタから全く技術的な発表ないため、パズルを解くように原因を追及しているのだけれど、これで”ほぼ”全容を解明できたと思う。結論から書くと、なかなか微妙です。やがて公表される内容だろうから客観的に紹介しておきたい。
リコールになるだろうと言われている現行プリウスとSAI、HS250hに使われているブレーキシステムは、これまでのプリウスと若干違う。先代プリウスは解りやすく言えばコストの掛かったブレーキシステムを採用しており、ABS稼働で回生が終了するや、直ちにバルブ開いて油圧を掛けに行けた。
しかし新型プリウスは簡略化のためペダル踏力を利用するブレーキシステムを採用している。したがってペダル踏力を掛けてやらないと、油圧が素早く立ち上がらない。このあたりの状況を横山常務は「ペダルを動かさないとブレーキ立ち上がらない」とか「踏み増してやれば利く」と表現しているのだろう。
改良型の制御コンピュターの内容がどうなっているのか全く解らないけれど、最初から油圧を掛けに行く制御に変更しない限り、解決策にはならないと思う。そうなると回生の効率が悪化するだろうから、10・15モード燃費も変更しなければならぬ。もし制御コンピュターを書き換えても症状出たら、もはや「クセ」だと諦めるしかない。
通常の油圧ブレーキをアキュームレーター付きのブレーキに変更することなど出来ませんから。こういった事情あって煮え切らない記者会見になったのだろう。いずれにしろ改良型コンピューターを試してみなければ結論は出せない。
コメント
少し解りにくい説明だったので簡略化しました。
投稿: 国沢光宏 | 2010年2月 8日 (月) 00時19分
こんばんは。
30プリウスのアキュームレータですが、付いているようです。バルクヘッドのすぐ前の黒い筒。日経BP「AutomotiveTech・・・」の最新号には、20と30のブレーキ系統図が乗っていてどちらも、アキュームレータがあります(この本は書店では売っていませんが)なので、ペタルを踏まないと、ソレノイドが開かずにブレーキが掛からないではないかと?いくらなんでも踏んでから油圧を作るのはないでしょう・・・。システムを起動すとペタル裏からブーンと聞こえるのがブレーキ圧を作っているところです。システムオフしてしばらくすると「スコスコ」と鳴るのはそれを抜いている音かと。
むしろ、30プリウスはペタルがが作った油圧とブレーキに掛かる油圧は分断されており、フェイルセーフか電源オフの時だけバイパスが開いて直結になります。
このあたりは、ABSorVSC開発経験者に聞くか自分で技術解説書を入手して現物を見ないと。モータショーでアド○ィックスの人に聞いても「最近は複雑で担当者じゃないと」というくらいですから。
┐( ̄ヘ ̄)┌
投稿: ぱんだねこ | 2010年2月 8日 (月) 00時09分
アキュムレータの無いABSというのが少し信じられないのですが、、、 ネット上ではソレノイドバルブの個数を削減したような情報はありますが。もう少し解説いただけませんか。
畜圧しておかないとブレーキを締めたり緩めたりはなかなか難しい気がします。
先ほどテレビで症状の再現をしていましたね。あれを見る限りでは、完全に再現性のある症状のようでした。
投稿: tbn | 2010年2月 7日 (日) 23時12分