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「政権離れた生活は想像以上にむなしい」と参院選不出馬

2010年2月7日22時57分

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写真:岩永浩美氏岩永浩美氏

 今夏の参院選佐賀選挙区(改選数1)での4選に意欲を示していた自民党の岩永浩美参院議員(67)が7日、県連の代表役員会で党への公認申請を取り下げ、立候補を断念すると表明した。その後の取材に対し「この5カ月間、政権を離れての生活は想像以上にむなしい日々だった」と述べ、野党転落後の議員活動に展望が開けないことを理由に挙げた。

 同党佐賀県連は昨年7月、岩永氏を引き続き公認するよう機関決定、党本部に申請していた。しかし、党本部は総選挙での敗北後、参院選での公募制実施を打ち出し、すでに現職について申請のあった佐賀県連などに再検討を迫った。同県連では、候補者差し替えを求める意見もあり、結論が出せないでいた。

 参院選公認問題を検討するため7日招集された代表役員会で、岩永氏は公認申請取り下げを表明。その後の取材に対し「(県議時代も含め)35年間、与党の立場で政策を実現してきた。仮に当選しても、(野党のまま)モチベーションが維持できるかな、と正直思った」と吐露。「新しい世代から候補者を選んだ方がいい」といい、昨夏の衆院佐賀1区で落選した福岡資麿・県連会長(36)を推す考えも示した。

 岩永氏は、現職の死去に伴う1995年の参院補選で初当選し、農林水産副大臣などを務めた。現在、参院政府開発援助特別委員長。

 民主党は佐賀選挙区で先月31日、諫早湾干拓訴訟などの原告弁護団を務める弁護士の甲木(かつき)美知子氏(38)の擁立内定を発表し、共産党も元村議の山口勝弘氏(54)の擁立を決定。幸福実現党も支持母体の「幸福の科学」職員・木場健氏(36)を立てる方針。

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