2010年2月7日 21時10分更新
力自慢の男たちが、重さ185キロの特大の鏡もちを抱え上げて歩く距離を競う伝統の祭りが、7日美作市で行われました。
美作市尾谷の顕密寺に伝わる冬の祭り「五大力餅会陽」は、鎌倉時代、隠岐島に流される後鳥羽上皇に、地元の人たちが大きな餅を献上したのが始まりとされています。ことしは、地元をはじめ、兵庫県や香川県などから、力自慢の16歳から75歳までの40人が参加し、鏡もちを抱え上げどれだけ歩けるか競いました。
鏡もちは、直径90センチの2段重ね、台を含めた重さは185キロもあり、参加者の中には一歩も歩くことができず、その場に落としてしまう人もいました。
こうした中、初めて参加した岡山市の消防士、秋山夏希さんが、去年を大幅に上回る25点98メートルを歩いて優勝しました。
秋山さんは、「こんなにうれしいことはないです。持った瞬間は、重くて歩けないと思いましたが勢いでいきました」と話していました。