日出生台演習場で行われている在沖縄米海兵隊の実弾射撃訓練で6日、初めて小火器訓練が実施された。訓練を監視している「ローカルネット大分・日出生台」は「小火器とりゅう弾砲を同時に実施しないという演習場の使用協定がどこまで守られているか疑問だ」と反発を強めた。
一方、大分市の大手公園では日出生台訓練の中止などを求める集会があり、労組員ら約1500人が気勢を上げた。
主催した「日出生台対策会議」の内田淳一議長が「沖縄県道越え実弾射撃訓練の移転だったが、小火器、照明弾、発煙弾と訓練は拡大してきた。1日も早い中止を求めたい」と述べた。沖縄平和運動センターの山城博治事務局長も「『沖縄の負担軽減』と言われながら、何一つ軽減されていない。全国に被害を分散することに憤りを感じる」と訴えた。
また、九州防衛局によると、5日午後8時10分ごろ、演習場内で約18平方メートルの枯れ草を燃やした火災は、米軍が照明弾を発射後、火のついたパラシュートが強風で着弾地外に流され、枯れ草に火がついたのが原因という。【高芝菜穂子】
毎日新聞 2010年2月7日 地方版