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【社会】

白髪防止に大豆の力 名市大グループが実証

2010年2月7日 14時23分

(左)イソフラボンを含む餌を食べたマウス。黒くつやつやした体毛がより多く生えていることが分かる。 (右)イソフラボンを含まない餌を食べたマウス=いずれも岡嶋教授提供

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 みそ汁や豆乳を飲むと、白髪が黒髪になるかも−。豆腐やみそなどに含まれる「大豆イソフラボン」に毛を黒くする作用があることが、岡嶋研二教授、原田直明准教授ら名古屋市立大の研究グループのマウスを使った実験で確認された。研究成果は米・栄養生化学誌に掲載される。

 グループは、イソフラボン2ミリグラムを混ぜた餌を、背中部分の体毛をそったマウスに3週間食べさせた。その結果、髪の黒さに影響するメラニン色素の割合が(5匹の平均で)1・23倍に増加。見た目にも、黒くつやつやした毛が生えた。

 さらに毛根の数が増えるなど、発毛効果も確認した。イソフラボンが入っていない餌では、メラニンの量に変化はなかった。

 岡嶋教授らは、イソフラボンとトウガラシなどに含まれる「カプサイシン」を併せて取ると、体内で細胞の再生などを促すタンパク質「インスリン様成長因子−1(ローマ数字の1)」が増えることを実証。髪の元となる毛母細胞の増加につながり、人でも発毛効果があることを突き止めていた。

 今回の実験で、イソフラボン単独でも白髪の防止に効果があることがはっきりした。

 岡嶋教授は「毛が生えたり、黒くなったりする仕組みはマウスとほぼ同じなので、人でも効果が期待できる。最近、朝、みそ汁を飲まない人が増えているのではないか。食習慣を見直し、適量のイソフラボンを取れば白髪を防ぐ効果があるだろう」と話している。

(中日新聞)

 

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