Tuesday, 29 December 2009

におい

まわりには出来るだけ左右されないような人間になりたいけど、たまには揺さぶられてみるのもいいかなと思う今日この頃。例の気まぐれ。

においというのは僕にかなりの影響を与えることに気づいた。アボジもオモニも本拠地(?)が大阪ということで僕はほぼ毎回正月は大阪ですごした。

そして僕の体の中にはダメ人間になるためのスイッチが装着されてる。大阪の匂いをかぐとそれが作動する。正確には新幹線が通る新大阪じゃなくて生野のやつ。でもぼくは正直生野の匂いなんか説明できない。ごった返した商店街と、絶対僕よりツヨい大阪のおばちゃんの関西弁と、そのおばちゃんたちが着てる原色に原色を重ねた服にかこまれてるうちに「匂い」がしてくる。よくお好み焼きの匂いがするとか言うけどそんなんじゃなくて、なんというかもっと懐かしい匂い。それがぼくをダメ人間へ誘(いざな)ってくれる香りだ。

大阪でダメ人間になることや非生産的になることにためらいはない。なんというかもうぼくのサンクチュアリと言うか。アイスを一日に3本以上食べても怒られなかったし、好きなところに連れてってもらえる。ワハハな生活の毎日。

そして今日はもう29日だというのにそのスイッチがまったく起動していないことに気づく。そして多分今年はスイッチがオンになることはないだろう。少し寂しい。自分の思考を研ぎすませていくことだけに集中するのなら(かっこつけすぎか)いいかもしれないけどここ二年間お正月=ダメ人間の方程式がくずれてるので自分がぷらぷらできるようになれば是非ともまたダメ人間になりたい。

自分を正当化したいから言ってるだけなのかもしれないけどダメ人間になるという人間の営みはヒトにとってある程度必要なものなのかもしれない。ヒトはベターに人生を送りたがるから資本主義のこの社会には生活を良くするための手段はいくらでもある。が、反対にヒトは自分の生活を悪くする(ダメ人間になる)手段はあまり持ち合わせてない。ただそれを忘れたらどこかヒトの中の何かが欠如する。そんなことをイギリスの冷え込んだ空気をかぎながらふと思った。

そしてたこ焼き食べたい。

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