朝青龍の引退表明を大きく報じるモンゴル各紙=ウランバートル(共同)
モンゴル各紙は5日、自国出身の元横綱朝青龍の引退表明を1面トップで大きく報じた。朝青龍の行動に問題があったとの指摘はほとんどなく、いずれも日本側が優勝回数記録(大鵬32回)を朝青龍(優勝25回)に破られるのを恐れていたなどと強調し「相撲協会の圧力で引退させられた」(オノードル紙)と日本側について批判的に伝えた。
各紙とも、朝青龍が大相撲ファンの拡大や収入増に貢献したなどと分析。半面、引退は日本側からの圧力として不満を示し、ズーニ・メデー紙は「モンゴル国内での大相撲放送の中止」を呼び掛けた。
モンゴル柔道協会の会長を務めるバトトルガ道路・運輸・建設・都市計画相もモンゴリン・メデー紙のインタビューで「日本人は自国の伝統スポーツで外国国籍の横綱に記録を破られることを恐れていたのではないか」などと日本批判を繰り返した。
(2010年2月5日)