三浦、流血戦制しＶ２…日本Ｓフェザー級

　◆報知新聞社後援　プロボクシングダイナミックグローブ　▽日本スーパーフェザー級タイトルマッチ１０回戦　○三浦隆司（判定）岡田誠一●（６日・後楽園ホール）　各階級の日本王者が強豪挑戦者を迎え撃つ「第３１回チャンピオンカーニバル」が開幕。日本スーパーフェザー級タイトルマッチは王者・三浦隆司（２５）＝横浜光＝が激しい打ち合いの末に岡田誠一（２７）＝大橋＝を判定で破り、２度目の防衛に成功した。日本フェザー級王座決定戦はＷＢＡ世界同級１４位の李冽理（リ・レツリ、２７）＝横浜光＝が１位の高山和徳（２７）＝船橋ドラゴン＝に判定勝ちし、王座についた。戦績は三浦が１８勝１４ＫＯ１敗２分け。李が１５勝８ＫＯ１敗１分け。

　トランクスの白い部分を染めた血が壮絶な戦いを物語っていた。そして、腫れた顔。勝者を告げるコールに三浦は敗者のごとく肩を落とした。「寒い中、応援に来てくれたのに、いい顔がボコボコになって、すいません」。郷里の秋田・山本郡から駆けつけた１００人の応援団に頭を下げた。

　１０勝６ＫＯ無敗の強打者、岡田のボディーブローに苦しみ、５回には右目上を切って流血。８回にはローブローで１点減点される苦しい展開となった。「目の上を切ったのは初めて。目の前が赤くなったけど、何が何でも勝ちたかった」。左右のアッパー、連打を浴びせてポイントを稼ぎ、どうにかしのいだ。

　最強挑戦者を退けてのＶ２達成。陣営は年内に２度の防衛戦を計画しているが「しばらくは動きたくない」と三浦。激戦の疲れを癒やして、次のステップに進む。