米子市出身の国際政治経済学者、浜田和幸氏(56)は29日、次期参院選鳥取選挙区(改選1)に自民党公認で立候補すると表明した。党県連も同日、党本部に公認申請した。
県連で会見した浜田氏は「鳥取の5年後、10年後のゴールを多くの人と議論し、作り上げたい」と抱負を語った。県内の一次産業が持つ潜在力を生かし、ロシアや中国、韓国など近隣諸国と連携して経済活性化、地場産業の強化を目指すという。
支持率の低迷が続く自民党については、「国民が抱える危機感や不安感に対する感度が鈍くなっている」と指摘。「創造的な破壊に取り組む姿勢を示さなければ国民に見放される」と話し、党改革にも取り組む姿勢を見せた。
県連が行った公募には浜田氏以外に応募がなく、県連常任総務会は29日、全会一致で浜田氏の公認申請を決めた。
参院選鳥取選挙区には、民主新人の坂野真理氏(32)▽共産新人の岩永尚之氏(53)▽幸福実現新人の細川幸宏氏(41)▽自民を離党した現職無所属の田村耕太郎氏(46)が出馬を表明している。【武内彩】
毎日新聞 2010年1月30日 地方版