雪崩がホテルに流入－長野　客２人けが、バス押し流す

　６日午後７時４０分ごろ、長野県山ノ内町平穏の前山スキー場のゲレンデで幅約３０メートルにわたって雪崩が発生、近くの硯川ホテルのロビーに雪がなだれ込んだ。ホテルに宿泊していた神奈川県逗子市の男性（５０）と妻（４４）が割れたガラスで手首やひざを切って軽傷。

　長野県警中野署によると、ホテル前の駐車場にあった観光バス２台を押し流し、宿泊客の乗用車１５台が雪に埋まった。いずれの車内にも人はいなかった。近くを通る国道２９２号が雪に埋もれて通行止めになった。前山スキー場は現在営業していない。

　硯川ホテルによると、けがをした２人はロビー横の売店で商品を見ていた。現場は２日ほど前から大雪が降っていたという。ホテルの女性スタッフは「バリバリとガラスが割れる音がして、雪がどっと入ってきた。観光バスが雪崩からガードしてくれて助かった。こんなことが起きたのは初めて」と驚いていた。