デビュー戦を1回KO勝利で飾った原=横浜文化体育館
「プロボクシング4回戦」(5日、横浜文化体育館)
元高校4冠の原隆二(19)=大橋=が、48キロ契約体重4回戦に出場し、ウィタヤ(タイ)を1回KOで下して鮮烈なプロデビューを飾った。1回に左フックで2度ダウンを奪っての快勝だった。
狙い澄ました左フックだった。最初のダウンから立ち上がった相手をロープに詰め、いきなりの左フック。相手が腰砕けとなる強烈な一撃だ。得意の左ボディーを披露するまでもなく、タイ人をキャンバスに沈めた。
静岡・飛龍高で4冠を達成し、卒業後はJRA競馬学校に入学して騎手を目指したがボクシングで世界王者になる夢を捨てきれず昨年12月に退学し、大橋ジムに入門。わずか1カ月の調整でプロデビュー戦に臨んだ。
「少し焦りがあった。グローブも薄かったし。KOで勝ったという実感はない。でも自分の好きな道を進むことができてうれしい。一戦一戦頑張って世界チャンピオンになりたい」。少年の面影を残す155センチの新人は満面に笑みを浮かべた。
(2010年2月5日)