菅氏は「ややバブルのおそれが心配される。我が国も不動産バブルでかなり痛い目にあった経験があるので、そういうことにならないで安定的な成長を望んでいる」と発言。中国経済へのG7各国の関心は総じて高かったという。中国の人民元切り上げ問題も議論されたとみられる。
一方、菅氏は記者団に対し「この場で、その中国の問題を話題にすることを、お互いが遠慮している雰囲気もあった」とも振り返った。
菅氏自身、出発直前の5日の記者会見で「当事者の中国が出席しないなか、どこまで(中国経済問題を)取り扱うのか。G20での議論がフェアではないか」と語っていた。それでも、なおG7で各国の関心を集め、「存在感」を示したのは、その場にいない中国だった。G7だけではもはや世界の方向性を示せないという限界が改めてにじんだ。