[10/01/26]
自宅放火の男、弁護側が執行猶予求める
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自宅に放火したとして、現住建造物等放火の罪に問われている和歌山市杭ノ瀬、電気工見習い、坂口敏洋被告(31)の裁判員裁判の冒頭陳述が25日午後あった。検察側は、坂口被告が父親の通帳から金を引き出したのを隠そうとしたことから放火した経緯に触れ「犯行のいきさつ、動機が身勝手で犯行後の行動も悪い」と主張、弁護側は「坂口さんが事件とどう向き合っているのか耳を傾け、どのような刑が的確か考えて」と執行猶予つきの判決を求め、社会内で更生を図ることが望ましいと訴えた。

裁判員は男性4人、女性2人で、補充裁判員は女性1人、男性1人。検察官が読み上げた起訴状に対し坂口被告は「間違いありません」と認めた。

検察側は冒頭陳述で、坂口被告が以前から風俗などに通い借金が増える中、父親の通帳から3カ月で約600万円を払い戻したことを明らかに。父親が警察に届け出たことなどから「取引明細書がなくなればばれない、と自宅への放火を考えた」と計画的であったことを主張。犯行も、両親が就寝中なのを知りながら、何度も放火を試みるなどし、その後も仕事を休んでいることを両親に知られたくないために逃亡するなど行動の悪さも訴えた。

一方弁護側は、坂口被告が父親に厳しく育てられ、社会人になってからも父親と仕事の人間関係で「ストレスでパチンコや風俗に通うになった」と主張。放火した際も「両親は助けるつもりだった」とし、事件後も自殺を図るなど反省していたとした。

26日午前中は被告人質問が行われた。弁護側の「保釈金を払い、身元引受人となった父親についてどう思うか」との問いに坂口被告は「自分の裏切りに対して救いの手をさしのべてくれてありがたい」と答えた。また、「燃えなくて本当によかった。燃やそうとした自分はなぜいるのか」と反省の意をみせた。

検察側は、坂口被告が仕事を休みがちになり、風俗やラウンジに行く回数が増えたことを指摘。放火の件について嘘をつくなど両親をあざむいていることを問われた坂口被告は「犯行を犯したのは、父親が怖いというだけでなく私自身にも原因があった」とし「自己中心的な考えだった」と答えた。

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