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松本医療圏:妊婦の健診・出産調査 「困難な状況なし」 /長野

 松本医療圏(3市1町5村)の「出産・子育て安心ネットワーク」協議会(須沢博一会長)は5日、妊婦の分娩(ぶんべん)などの態勢が適切かを緊急調査した結果を公表した。昨年12月の松本市議会で「健診を受ける妊婦の数が医療機関によって偏っている」「健診先を探すのすら大変」などの指摘を受けて実施した。一部で健診を断られた妊婦がいたことなどが判明したが、全体として出産が困難な状況は起きていなかったという。

 調査を担当した金井誠・信州大教授は「妊婦が希望した医療機関で健診・出産できるとは限らないものの、『お産難民』は出ていない」と強調した。

 08年5月に始まった同ネットワークは、妊婦の健診を担当する医療機関15施設と、分娩を担当する6施設が連携。妊婦が1カ所に集中せず、分散して出産に臨める安定環境作りが目的。妊娠初期は15施設が、中期は両方、後期から出産は6施設が分担する仕組みだ。

 09年12月末に行った調査では、健診担当の1施設が「健診を断ったことがある」と回答。一方、妊婦490人中、「健診を断られた」と答えたのは20人だった。また分娩を担当す4施設が「分娩予約を断ったことがある」と答えた。

 金井教授は「分娩に関しては、6施設トータルで考えれば困難な状況ではない。また各施設に分散しても、分娩数などに偏りがあるのは当然」と説明した。【渡辺諒】

毎日新聞 2010年2月6日 地方版

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