サブカテゴリー

元競馬学校生の原 初回KOデビュー

ウィタヤ・シットサイトーン(右)を1RKOで破り、デビュー戦を勝利で飾った高校4冠の原隆二
ウィタヤ・シットサイトーン(右)を1RKOで破り、デビュー戦を勝利で飾った高校4冠の原隆二
Photo By スポニチ

 右ストレートをかわして左を合わせた。ボディーへのフェイントから左を顔面に叩き込んだ。プロボクシングの第32回フェニックスバトルは5日、横浜文化体育館で行われ、原隆二(19)は、ウィタヤ・シットサイトーン(タイ)に1回2分41秒でKO勝ち。初回に左フックで奪った2度のダウンでアマ出身らしい技術を見せた。「あっという間で実感がない」。実直に謙虚に、デビュー戦を振り返った。

 静岡・飛龍高で4冠を獲得した。だが、焼き鳥店を営みながら女手一つで4人の子供を育てた母・見子(ちかこ)さんを思い、卒業後は競馬騎手を目指した。合格者7人の狭き門を突破したが「ボクシングの時のように生き生きしていない」自分に気が付いた。

 昨年12月に8カ月で退学。反対だった母も「自分の人生だから」と後押ししてくれた。「自分で選んだ道。世界王者になりたい」。野球もサッカーも挫折した1メートル55の小さな体。それを生かす道を、原は騎手ではなく、ボクシングと定めて歩き始めた。

 ◆原 隆二(はら・りゅうじ)1990年(平2)7月10日、静岡・伊東市生まれの19歳。中2でボクシングを始め、飛龍高2年でインターハイと選抜、3年でインターハイと国体を制した。アマ戦績は38戦36勝(17KO・RSC)2敗。昨春、100人以上の受験者のうち合格7人の狭き門を突破して競馬学校に入学した。父は小4で死去し、家族は母と兄、姉2人。1メートル55。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年02月06日 ]

関連ニュース

読み込み中..

PR

関連写真

読み込み中..

注目アイテム

ニュース

クイックアクセス

注目試合

プロレス試合結果

特集

ボクシング

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲