岡田監督　朝青を擁護　「聖人君子にならなきゃ？」

　サッカー日本代表の岡田武史監督（５３）は４日、横綱朝青龍の現役引退の一報を伝え聞いて「エッ？　なんで？」と絶句した。引退報道があった時間帯は６日開幕の東アジア選手権の初戦中国戦（味スタ）に向けた日本代表の練習中だったこともあり、報道陣に聞き返した後は「残念だ。まだまだできるのにね…」と惜しんだ。

　岡田監督によると、朝青龍とは以前に電話で話したことがあるという。「（２人の）間にいる人がオレにかけてきて（朝青龍が）『サッカー好きなんです』って。オレも嫌いじゃないんだよ。白鵬も好きなんだけど、力持ってる人、オレも好きだから」

　加えて「みんな聖人君子にならなきゃいけないのかね。オレも何か問題起こそうかなぁ…」と、冗談とも本気ともとれる言葉で朝青龍を“擁護”した。岡田監督自身、監督に言われたことだけやる選手を嫌い、型破りな選手を好むタイプだけに、「強いヒール」がいなくなることを残念がった。　（上條憲也）