岡山放送局

2010年2月5日 19時24分更新

東備広域ゴミ組合解散へ


岡山県東部の4つの市と町が組合を作ったうえ、共同で新たなごみ処理施設を建設する計画について5日、それぞれの自治体の市長や町長が集まって話し合った結果、組合を解散し、計画を白紙に戻すことを決めました。

当初の計画では県東部の4つの市と町が組合を作り、およそ160億円の費用をかけて赤磐市内に新たなごみ処理施設を建設し、共同で利用する計画でしたが、備前市と瀬戸内市が費用などの問題から相次いで組合からの脱退を表明しました。

このため、残る赤磐市と和気町の1市1町で組合を維持したうえで計画を進めようとしましたが和気町の町議会がこの案を否決し、先行きが見えない状況に陥っていました。

これを受けて5日赤磐市に4つの自治体の市長や町長らが集まって話し合った結果、計画をすべてを白紙に戻し、来月末をもって組合も解散することを決めました。

この決定はそれぞれの市議会や町議会の承認を得たうえで正式に決まりますが、県の指導に基づいておよそ10年をかけて進めてきたゴミ処理広域化計画は実現しないまま終わりを迎える方向になりました。

赤磐市の井上稔朗市長は「非常に残念です。今後は改めてそれぞれの市や町ごとにごみの問題を解決していきたいと思います」と話していました。