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小沢氏不起訴に意見二分 '10/2/5

 政治資金規正法違反の疑いで告発されていた小沢一郎民主党幹事長の不起訴が決まった4日、中国地方の街頭では、有権者から幹事長続投をめぐり賛否の声が上がった。起訴された元私設秘書の衆院議員石川知裕被告に対しては、議員辞職を求める声が相次いだ。

 「不起訴でも疑念は消せない。政治不信を巻き起こした責任を取ってほしい」。呉市の会社員辻勝好さん(62)は小沢氏の幹事長辞任を求めた。岩国市の渡辺黎子さん(77)も「元秘書は起訴された。事務所代表として責任を問われるべきだ」と訴えた。浜田市のパート従業員高尾順子さん(54)は「衆院選では、民主党にはカネの問題がないと期待して支持したのに結局、自民党と同じ。政権交代の意味がない」と失望をあらわにした。

 「不起訴なら、辞める必要はない。政権交代の流れを止めないでほしい」と西区の会社員山本隆宏さん(49)は続投を支持。尾道市の自営業井口友稀さん(40)も「小沢氏には強いリーダーシップと経験がある。経済情勢の改善に期待する」と擁護した。

 三次市の農業森川諒(まこと)さん(21)も「検察が精査した結果を信じる」。岡山市中区の自営業中川達巳さん(67)は「政治家としての使命を全うすべきだが、疑惑を自覚し、説明責任を果たすことも不可欠だ」と注文した。

 一方、石川被告への視線は厳しい。福山市の会社社長戸坂晃さん(66)は「罪を受け入れ、一からやり直すべきだ」と議員辞職を求めた。今年夏の参院選に与える影響を懸念する声も相次ぐ。東広島市の大学4年宮脇由佳さん(22)は「辞めないと民主党のイメージが下がる」。江田島市の会社員新沢博貴さん(23)は「政治への失望から、投票率が下がるのではないか」と嘆く。

 安佐北区の主婦堀口道子さん(72)は「国会議員は国民の代表という自覚を持ち、税金を使って仕事をしていることを考えてほしい」と要望。周南市の青果販売業吉本勝博さん(32)は「政治とカネの透明化を望む」と訴えていた。

【写真説明】小沢氏の不起訴を伝える電光掲示板=4日午後6時30分、広島市中区八丁堀(撮影・福井宏史)


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