最終更新: 2010/02/05 21:49

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宮内庁、皇太子妃雅子さまの病状についてウェブサイト上で異例の発表

皇太子妃雅子さまの病状について、宮内庁がウェブサイト上で異例の発表をした。
5日午後、皇太子妃雅子さまの病状に関する医師団の見解が、宮内庁のウェブサイトに掲載された。
宮内庁のウェブサイトには、「5年半前とは比べられないほどに良くなられた」と、病状の回復について、以前よりも踏み込んだ表現が記載されていた。
2004年に、ストレスなどによる「適応障害」と診断され、長期療養中の雅子さま。
宮内庁のウェブサイトによると、「着実に回復に向かわれております。ストレスを感じ、悩まれることがおありになっても、比較的早く、立ち直られるようになっていらっしゃいます」という。
雅子さまは、1月17日に「阪神・淡路大震災追悼式典」出席のため、兵庫・神戸を訪問され、さらに2009年は、天皇皇后両陛下をお祝いするさまざまな行事に出席された。
回復しつつある理由について、医師団はこうした活動が「心の力を取り戻すご体験になっている」との見方を示している。
精神科医・和田秀樹氏は「立ち直りが早くなるというのも、思いこんだら、どんどんどんどん悪い方向にしか考えられないのを、ほかの考え方も持てるとか、ゆっくりではあるけれども、うまくいっているという表現だと思います」と話した。
一方、医師団は「体調には依然として波があり、公務への期待が過度の負担にならないよう配慮が必要で、海外訪問は、負担の大きい公式訪問ではなく、まずは私的訪問の検討が望ましい」としている。
今回、宮内庁がウェブサイトに掲載という異例の発表を行った背景を、宮内庁担当の宮崎千歳記者は「少しずつ元気を取り戻されれば、おのずと私的な活動も、少しずつ増えていく。そのときに、その私的な活動だけをとらえて、不必要な批判を浴びることのないように、そこが治療の点で有意義であるということを、みなさんに理解してほしいと」と語った。
今回発表された医師団の見解には、雅子さまの今後の回復に役立つ活動として、国連大学での聴講や、小児科病棟でのアニマルセラピーに飼い犬を参加させてのお手伝いなど、心を寄せられている活動と、具体的に挙げてあり、「ライフワークとなり得る活動を行われることが、大きな自信につながる」と指摘している。
また、この発表が、誕生日から2カ月遅れたことについては、「12月、1月と皇室の行事や公務が続いて、雅子さま自身が内容を確認できなかったため」ということで、雅子さま本人も、こうした見解を広く国民が知ることを了解されているということになる。

(02/05 19:44)


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