安倍元首相や平沼元経済産業相ら「保守」を掲げる政治家たちが、鳩山政権打倒を目指し新たな超党派のグループを結成しました。

　「草の根の保守の方々とともにですね、今の政権を打倒するために、行動していかなければいけないと、こう決意を新たにしたしだいでございます」（安倍晋三元首相）

　「売国法案をずっと羅列している民主党を打破しなければならないと思います」（平沼赳夫元経産相）

　安倍、平沼両氏はこれまでも保守政治を目指す研究会を運営していましたが、より実践的な政治活動を行うため、新たに、落選した前議員などにも声をかけてグループを立ち上げたものです。

　安倍氏らは「鳩山政権は社会主義的な色彩が強く、保守政治を推し進めるには政権の打倒が必要だ」と訴え、今後はグループで地方遊説などの政治活動を行い、政権を追い詰めたいと意欲をにじませました。

　安倍氏の掲げる政治理念は、谷垣総裁らリベラル色の強い自民党執行部と対立する部分もあることから、党内からはこのグループの動き次第では党の分裂の可能性を指摘する声も出ています。（05日18:52）