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トヨタ、プリウス全車を無償改修へ 欠陥は認めず(2/2ページ)

2010年2月5日11時34分

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写真:トヨタのハイブリッド車「プリウス」=トヨタ自動車提供トヨタのハイブリッド車「プリウス」=トヨタ自動車提供

 ただ、「運転感覚の問題」との説明は、理解しにくい部分がある。ブレーキが1秒前後利かない事態は、恒常的に起きるわけでなく、いつ起きるかわからないからだ。

 トヨタ車の品質問題については、ラフッド米運輸長官は3日夜、トヨタの豊田章男社長に電話会談で安全への取り組み強化を要請。鳩山由紀夫首相から問題の報告を求められた直嶋正行経済産業相は4日夜、記者団に「迅速に信頼回復して欲しい」と話した。消費者の不信感の高まりようによっては、欠陥認定に追い込まれ、日本でもリコールすることになる可能性がある。

 プリウスとブレーキ構造が似ているハイブリッド車トヨタ「SAI」やレクサス「HS250h」について、対応する必要があるか否かは調査中という。(中川仁樹、久保智)

     ◇

 〈自動車の改修制度〉 設計や製造過程で不具合が見つかった場合、メーカーが欠陥を認めるかなどで対応は三つに分かれる。「リコール」は道路運送車両法に定められた保安基準に適合しない重大な欠陥の場合。国土交通省に届け出て、3カ月ごとに改修状況を報告する義務がある。「改善対策」は保安基準には規定されていない重大な欠陥の場合に行う。国交省に届け出て、速やかに改修する必要があるが、報告義務はない。「サービスキャンペーン」(自主改修)は商品性の向上を目的にメーカーが自主的に改修するもので、国交省には通知するだけでよい。米国では欠陥を認定するしないにかかわらず、リコール扱いとなる。

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