武藏川理事長に提出された引退勧告書
横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長(82)は4日、朝青龍の引退勧告書を武蔵川理事長に提出した。同委員11人(1人欠席で委任状)による満場一致で決まり、同委員会として史上初の引退勧告だった。
鶴田委員長は「(相撲界に)貢献したことは評価できる。解雇ではなく、引退勧告は武士の情け。最初は解雇の可能性もあった。自ら引退を表明したことは男として立派」と話した。その一方で「付き合う相手が悪すぎた」とばっさり。
これまで朝青龍を擁護してきた鶴田委員長だけに心中は複雑な様子で「これで観客の3割は減るだろう」と人気急落を危ぐした。
六代目澤村田之助委員は「自ら引退を申し出て、委員会では『良かったですね』という声がありました。小ぶりながらもよく頑張り立派でした」と、朝青龍を気遣った。
(2010年2月4日)