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菊水丸「朝青龍引退、残念です」今後の角界が心配

◆ 名物横綱なき後、不安も募る ◆

 横綱朝青龍の電撃引退に、熱烈なナニワの大相撲ファンとして知られる伝統河内音頭継承者でタレントの河内家菊水丸(46)と落語家・桂文福(56)は4日、原因となった今回の暴行事件に苦言を呈しながらも「残念」と口を揃えた。また、更生できた可能性にも言及する一方、良くも悪くも話題の的だった名物横綱なき後の、角界の今後に不安を募らせた。

◆ 「更正できたはず」 ◆

 菊水丸はスポニチの取材に対し「残念な気持ちです」と一言。その上で朝青龍が引退を決断するに致るまでの、角界の対応に不満を口にした。
 やり玉に挙げたのが、貴乃花親方(37)が当選した日本相撲協会理事選でも注目を集めた、相撲界の人脈的派閥である“一門”。朝青龍の高砂部屋が所属する高砂一門に対し「それこそ一門で解決するべき問題じゃなかったか」と疑問を呈した。

 「例えば、九重部屋に一時、朝青龍を預けるとか。師匠である高砂親方の指導力が問われていたなら九重親方の前でも同じことができたかどうかっていうことですよ」と持論を展開。「もっと解決策はあったと思う。朝青龍は更正できたんじゃないか」と残念がった。

 一方の文福は、出場停止処分を想定した上で朝青龍が「その間に心を入れ替え、体を鍛え直し、再びはい上がってくるのを期待していた」だけに「正直ショックです」と驚きを隠せない様子。その上で、今回の一件も含め「横綱として問題行動も多かった」と厳しい目を向けながらも「一つの時代をつくったのは確か。今はご苦労さんと言いたい」とねぎらった。

 また、今後の身の振り方について「名前に傷を残さないためにも日本とモンゴルの子供たちの架け橋となり、アマチュアのバックアップなどで今後も相撲に貢献してもらいたい」と期待した。

 一方、2人とも不安を覚えるのが、朝青龍がいなくなった後の角界の未来。3月に大阪で行われる春場所以降について菊水丸は「朝青龍がいるからこそ、清廉な白鵬が好きなんです。お客さんもこれから物足りなさを感じるのでは」、文福も「白鵬の独壇場になるんでしょうね」とスター不足を嘆いていた。

菊水丸店主 珍宝堂

[ 2010年2月5日付 ]

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