2010年2月4日 20時37分更新
日本原演習場のある奈義町では、4日臨時の町議会が開かれ、日米共同訓練に議会が同意しないことを求める決議案が提案されましたが、賛成少数で否決されました。
奈義町の臨時町議会では、共産党の議員が日米共同訓練に議会が同意しないことを求める決議案を議員提案しました。
決議案では「共同訓練を心底から歓迎している町民は少なく、議会は、こうした町民の声に真摯に耳を傾けることが求められている」と指摘しています。
その上で「軍事的な訓練強化を目指す日米共同訓練は紛争を平和的に解決する世界の流れに逆行するもので、住民生活の安全安心を脅かす可能性がある」などとして日米共同訓練に議会が同意しないことを求めています。
そして採決の結果、この決議案は賛成少数で否決されました。
町の演習場対策特別委員長を務める小童谷進議員は「地域の代表の人たちも大多数は訓練に同意しており、日米共同訓練を受け入れて、演習場と共存共栄を図ることが奈義町の生き残る道だと考えている」と話していました。