ソニーの今期、最終赤字700億円に縮小 テレビ・半導体が好調
ソニーは4日、2010年3月期の連結最終損益(米国会計基準)が700億円の赤字(前期は989億円の赤字)になる見通しだと発表した。09年10〜12月期のテレビ事業や半導体事業が想定を上回る好調だったほか、市場環境の改善で金融事業も上振れするため、従来予想の950億円の赤字から赤字幅が縮小する。
売上高は前期比6%減の7兆3000億円の見通しと従来予想を変えない。営業損益は300億円の赤字(前期は2278億円の赤字)と従来予想の600億円の赤字から赤字幅が縮小する見通し。テレビや半導体を扱うコンスーマープロダクツ&デバイス、金融の部門別営業損益がそれぞれ従来想定を約250億円上回るという。ディスク製造事業やゲーム事業は従来想定を下回る見込み。
同日発表した2009年4〜12月期の連結決算(米国会計基準)は、最終損益が157億円の黒字(前年同期は662億円の黒字)だった。年間3300億円を計画するコスト削減が順調に推移しているほか、調達コストの2割削減にもめどがたち、主要事業すべての損益が改善した。売上高は前年同期比11%減の5兆4989億円だった。
08年12月末に57拠点あった製造事業所を09年度末までに1割削減する目標は予定以上に進ちょくしているといい、09年度末までに46拠点、10年5月末までに45拠点にする方針だ。〔NQN〕
(2/4 16:08)