望 〜都の空から
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【社会】「4億円は銀行融資の形に」 石川容疑者、小沢氏に報告と供述2010年2月4日 16時27分 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、同会の事務担当だった民主党衆院議員石川知裕容疑者(36)が、東京地検特捜部に「土地購入費に充てた4億円を小沢先生から借りた後、先生に『4億円は銀行から借りたことにしておきます』と報告し、了承を得た」と供述していたことが、関係者への取材で分かった。 特捜部は、銀行から4億円の融資を受けることで土地購入の原資を隠そうとした偽装工作を、小沢氏が了承していたことを裏付ける供述とみて注目した。だが、特捜部は、原資隠しだけを根拠に、小沢氏との虚偽記入容疑の共謀を立証するのは困難などとして、小沢氏の立件を見送る方針を決めたようだ。 陸山会は2004年10月29日、東京都世田谷区の土地を約3億4000万円で購入した。関係者によると、石川容疑者は土地購入費について「04年10月中旬に紙袋に入った4億円を港区元赤坂の事務所で小沢先生から受け取った。その後、『銀行から借りたということにしておきます』と報告して、了承を得た」と供述しているという。 石川容疑者は、この4億円について「表に出るとまずい金と思ったため、原資を隠すため銀行融資を受ける偽装工作をした」と供述しているとされる。特捜部が土地購入費に含まれていると疑う中堅ゼネコン「水谷建設」からの5000万円については、授受を否定しているという。 石川容疑者は、04年10月29日午前に世田谷区の土地購入費を支払い、同日午後に4億円の定期預金を担保に同額の融資を受けていた。小沢氏は特捜部の事情聴取に「収支報告書の内容について相談も報告も受けたことはない。秘書に実務を任せていた」と供述したとされる。 小沢氏の事務所は、偽装工作に関する報告の有無などに関する本紙の文書での取材に回答を寄せていない。 (中日新聞)
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