「横浜事件」 事件を冤罪(えんざい)と判断し、刑事補償請求全額を交付する決定
戦時中最大の言論弾圧とされる「横浜事件」で、再審で免訴が確定した元被告5人の遺族が求めている刑事補償請求に対して、横浜地方裁判所は、事件を冤罪(えんざい)と判断したうえで、請求全額を交付する決定を出した。
横浜地裁は、4日の決定理由の中で、「有罪判決は、特高警察による思い込みの捜査から始まり、司法関係者による追認で完結した。警察、検察、裁判所の故意、過失は重大」として、事件は「違法な手法で捜査を進めた」もので、冤罪だったと判断したうえで、遺族らが求めている刑事補償請求通り、およそ4,700万円の補償金を交付することを決定した。
(02/04 12:58)