県が3日公表した、「公的病院」と位置づける45病院の常勤医の就業状況(昨年10月1日現在)によると、各病院が最低限必要と答えた医師数3015人より560人足りていなかった。昨年4月1日時点の調査より不足数は60人増えた。医師数の減少が際立ったのは志太・榛原地域。榛原総合病院(牧之原市)で退職する医師が多かったためとみられる。
調査結果によると、「必要」と回答した常勤医(後期研修医含む)3015人に対し、実際に勤務しているのは2580人。各診療科で必要な医師数を上回った場合を「不足数ゼロ」として計算した結果、不足数は560人で充足率は81・4%となった。4月時点より常勤医数は38人減り、充足率も2ポイント低下した。非常勤医は42人増の894人だった。
県は医師不足の実態をつかむため公立病院、救急医療などを担う医療法人経営の病院を対象に、今年度から医師数の定期調査を実施している。【松久英子】
毎日新聞 2010年2月4日 地方版