2009年05月10日
SFT本部事務次長テンジン・ドルジェ氏 来日講演(1)
昨日5月9日、SFT(Student for a Free Tibet)本部事務次長であるテンジン・ドルジェ氏の来日初講演が、代々木の国際オリンピック記念青少年総合センターで行われた。
彼はチベットで抗議行動を行うために、北京オリンピック前の2007年にチョモランマ(エべレスト)・ベースキャンプに向かったときの経験を語った。
☆実際の抗議行動の映像
☆映像で語られている声明の全訳はこちら
http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-152.html
☆以下は、ドルジェ氏の講演の内容を簡単にまとめたものである。
テンジン・ドルジェ氏は、アメリカ国籍をもつ在米チベット人である。チベットで抗議行動を行うために、北京オリンピック前の2007年にチョモランマベースキャンプに向かった。 「今のチベットは、黙るか、亡命するか、投獄されるか、の3つの選択しかない。声をあげることができないチベット国内のチベット人たちのために、いつかそのような抗議行動をしたいとずっと思っていた」と語った。
北京から成都に着いた彼は、そこでアメリカ人の友人たちとチベットへの入域許可証がおりるのを待つ。しかしチベット人である彼には、アメリカパスポートであったにもかかわらず、許可がおりなかった。それでもどうにかチベットに入ることができたのだが、これから抗議行動をする彼にとって、「チベット人であるにも関わらずチベット国内に住むチベット人たちと接触しないように細心の注意を払わなければならず複雑な思いであった」という。
彼は3日間かけてラサからベースキャンプに向かった。抗議行動前日まで、高度な場所と極寒によるコンピュータの不具合と、当日の天候が心配された。「当日はパンチェンラマの18歳の誕生日(4月25日)であり、どうしてもその日に抗議行動を成功させたかった」と語った。
抗議行動当日は、すべての心配が何もなかったように無事抗議行動を終え、その映像をアメリカに送ることができた。彼とアメリカ人の友人たちは、ベースキャンプで横断幕を掲げ、「チベットはチベット人のものであり中国人たちはチベットにいる権利はないこと、エベレストはチベットのものであり、そこで中国人はトーチリレーをする権利などない」などと訴えた。その映像はただちにアメリカに送られ、世界中に発信された。
抗議行動を始めて20分後、彼らは中国当局に拘束された。40時間もの間、ろくな睡眠もできず、ひとりひとり別々の部屋で尋問が続く。その間、水を飲むことも食事をとることもできなかった。というのも、中国人たちは北京からの指示がないと何もすることができないため、彼らに水や食事を与えるのもいちいち北京からの指示を待たなければならなかったからある。
ようやくベースキャンプからシガツェに移動し、そこで初めて食事が用意される。
その時点で北京政府は、彼らの流した映像が全世界に広まっているのを知り、彼らに対して丁重な態度を示してきたのである。その後彼らは開放され、ネパール国境を超える。
▼SFT本部事務次長テンジン・ドルジェ氏 来日講演(2)
http://blog.livedoor.jp/info_tibet/archives/51306244.html
ニュースチベット文化圏 2009年5月9日
http://blog.livedoor.jp/info_tibet/archives/51306230.html
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彼はチベットで抗議行動を行うために、北京オリンピック前の2007年にチョモランマ(エべレスト)・ベースキャンプに向かったときの経験を語った。
☆実際の抗議行動の映像
☆映像で語られている声明の全訳はこちら
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☆以下は、ドルジェ氏の講演の内容を簡単にまとめたものである。
テンジン・ドルジェ氏は、アメリカ国籍をもつ在米チベット人である。チベットで抗議行動を行うために、北京オリンピック前の2007年にチョモランマベースキャンプに向かった。 「今のチベットは、黙るか、亡命するか、投獄されるか、の3つの選択しかない。声をあげることができないチベット国内のチベット人たちのために、いつかそのような抗議行動をしたいとずっと思っていた」と語った。
北京から成都に着いた彼は、そこでアメリカ人の友人たちとチベットへの入域許可証がおりるのを待つ。しかしチベット人である彼には、アメリカパスポートであったにもかかわらず、許可がおりなかった。それでもどうにかチベットに入ることができたのだが、これから抗議行動をする彼にとって、「チベット人であるにも関わらずチベット国内に住むチベット人たちと接触しないように細心の注意を払わなければならず複雑な思いであった」という。
彼は3日間かけてラサからベースキャンプに向かった。抗議行動前日まで、高度な場所と極寒によるコンピュータの不具合と、当日の天候が心配された。「当日はパンチェンラマの18歳の誕生日(4月25日)であり、どうしてもその日に抗議行動を成功させたかった」と語った。
抗議行動当日は、すべての心配が何もなかったように無事抗議行動を終え、その映像をアメリカに送ることができた。彼とアメリカ人の友人たちは、ベースキャンプで横断幕を掲げ、「チベットはチベット人のものであり中国人たちはチベットにいる権利はないこと、エベレストはチベットのものであり、そこで中国人はトーチリレーをする権利などない」などと訴えた。その映像はただちにアメリカに送られ、世界中に発信された。
抗議行動を始めて20分後、彼らは中国当局に拘束された。40時間もの間、ろくな睡眠もできず、ひとりひとり別々の部屋で尋問が続く。その間、水を飲むことも食事をとることもできなかった。というのも、中国人たちは北京からの指示がないと何もすることができないため、彼らに水や食事を与えるのもいちいち北京からの指示を待たなければならなかったからある。
ようやくベースキャンプからシガツェに移動し、そこで初めて食事が用意される。
その時点で北京政府は、彼らの流した映像が全世界に広まっているのを知り、彼らに対して丁重な態度を示してきたのである。その後彼らは開放され、ネパール国境を超える。
▼SFT本部事務次長テンジン・ドルジェ氏 来日講演(2)
http://blog.livedoor.jp/info_tibet/archives/51306244.html
ニュースチベット文化圏 2009年5月9日
http://blog.livedoor.jp/info_tibet/archives/51306230.html
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1. 【Free Tibet特集⑥】中国で拘束されたSFTプロテスター実行メンバーの体験談 [ Red Fox ] 2009年06月09日 16:09
昨年の春、チベット動乱や北京五輪聖火が欧米で強力な反対運動に会ったりなどチベット問題が世界の注目を浴びた当時、ニューヨークに本部...