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【偽りの果てに】(上)恵まれた“名家”の娘、犯罪に手を染めたその原点は… (2/3ページ)
このニュースのトピックス:結婚詐欺・連続不審死
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木嶋容疑者の中学の卒業文集には、こんな一節が記されている。
「組織の中で部品化しているような大人達に、善人顔して、教育という名の嘘(うそ)を教えられているようで耐えられなかった」「大人の世界はいろいろ難しいみたいだから、勉強しなくちゃいけないな」
実際に、中学に入ったころから木嶋容疑者の行動には、周囲が首をかしげるものがあったという。
「小学6年生で学校に化粧道具を持ってきたり、口臭スプレーを使ったり、プライドが高いというか、大人ぶっている感じがした」と同級生の男性。「何でも買ってくれた。その金は、年上の男性からもらっているんじゃないかという噂(うわさ)があった」と振り返る。
“名家の娘”らしからぬ不可解な行動は地元高校を卒業してからも続く。就職先は大手ファストフード会社としていたが、同社は「勤務実態はない」と説明。卒業の3年後に入学した関東の大学は、1年後に学費未納で退学になった。
平成15年にはネットのオークションサイトでパソコン売買の偽の告知を出し、10万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕された。
木嶋容疑者は高校の卒業アルバムに、幸せな結婚生活を望むこんな文章を載せていた。