不起訴でホッ…さあ手腕発揮だ小沢氏続投強まる

　与党で３日、小沢氏が不起訴の方向になったことを受けて、続投支持の意見が強まった。４日に起訴される見通しの石川容疑者は民主党を離党する方向になった。政府筋が３日夜、近く離党するとの見通しを示した。

　鳩山由紀夫首相は同日夜、小沢氏の進退問題に関して記者団に「人事は考えていない」とし、石川容疑者が起訴された場合については「基本的にはご自身で考えるべきことだ」と述べ、自発的な進退判断が望ましいとの認識を示した。小沢氏は１日の記者会見で、自らが起訴されれば辞任する考えを示したが、逆に立件されなければ続投の意向とみられる。

　民主党幹部は３日、小沢氏進退に関して「政府、与党として２０１０年度予算案の年度内成立を図ることが国民への責任の果たし方だ。小沢氏は政権内で軸となる、なくてはならない人だ」と指摘。小沢氏の周辺議員は「幹事長を辞めることはあり得ない」とした。社民党幹部も「小沢氏に代わる人は民主党にはいない」と述べた。

　ただ虚偽記入事件で不起訴になったとしても、小沢氏側への捜査が終結するかは見通せない。民主党内で夏の参院選に向けて辞任論がくすぶる可能性もある。

　自民党などは石川容疑者が起訴されれば議員辞職勧告決議案を提出する方針で、国会攻防の激化も予想される。

[ 2010年02月04日 ]