20世紀の後半は、おおむねこんな構図でした。

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豊かな先進国の多くは北半球にあり、貧しい途上国は南に多かった。工業国は、社会主義と資本主義の陣営に分かれて対立。途上国は、資源をもつ国と資源のない国に分かれていました。

21世紀の前半は、こんな構図に変化しています。
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先進国であれ、新興国であれ、貧しい地域と豊かな地域があって、分裂の傾向を強めている。豊かな地域では、ヒト、モノ、カネ、そして情報が駆けめぐっていて、多様な人種や民族が共存している。貧しい地域には仕事がなく、特定の人種や民族にこだわる傾向が強く、ところによっては紛争や宗教対立が激しい。

南北問題は、いっけん解決へ向かうかに見えましたが、じつは構図を変えつつあるのだと思います。