小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件が、今夏の参院選に向けた同党の強気の戦略に影を落とし始めた。内閣支持率への直撃に加え、小沢氏が司令塔として率いる各都道府県連に動揺が走り、同氏主導の複数候補擁立作業も遅れている。捜査の進展次第では小沢氏の求心力低下につながりかねず、戦略の見直しを迫られる可能性もある。
「今後の政治状況によっては、このまま新しい候補を立てなくてもいいのではないか」。22日に国会内で開いた民主党東京都連の国会議員団会議。参院選への新たな候補者擁立に慎重論をとなえる意見が相次いだ。(31日 13:04)