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サッカーも四股踏めば軸はブレない…貴乃花親方(上)

岡田Jにエール「私で良ければ協力します」

 17年目のシーズンを迎えるJリーグが7日、開幕する。2010年W杯南アフリカ大会出場がかかる今年、新戦力の出現にも期待したいところだが、そんなサッカー界を異種競技から注目している人がいる。大相撲の貴乃花親方(36)は大のサッカーフリークだというのだ。相撲とサッカーには多くの共通点があり、日本代表・岡田監督からリクエストがあれば、すぐにでも「臨時コーチ」を引き受けたいという。(聞き手=夕刊フジ編集委員・久保武司)

 −−全く知りませんでした。親方の原点のひとつがサッカーとは

 「そうですか。昔から大好きでしたよ。私はキャプテン翼世代(笑)。小学校の放課後などは毎日のようにサッカーをしていました。ポジションは、もう攻めまくるのみ。1度、GKをやったこともあるのですが、友だちから『お前が前にいないと威嚇にならない』と言われたものです(笑)」

 −−今もごらんになっている?

 「昨年末もクラブW杯でマンチェスター・ユナイテッドの決勝戦を生で拝見しました。欧州のサッカーは基本的な技術がきちんと成り立っていると思います」

 −−素朴な疑問をぶつけますが、なぜ日本のサッカー選手はすぐに倒れると思いますか?

 「大きい相手と対戦すると覆いかぶさられる。体力では必ず負けます。体の入れ方、足腰の使い方がポイントです」

 −−基本はやっぱり、四股(しこ)ですか

 「そうです(笑)」

 −−親方はけいこ場で現役時代と全く変わらない四股を踏んでいる。基本の身につけ方や時期というのはありますか

 「15歳から20歳まで、まず足腰です。このころに鍛えるのが一番。そしてそれを習得できるかどうか。それ以下の世代はいかに楽しむかですね。基本構造…足腰が備わってくるとその感覚が体とかみあって、できるようになる」

 −−ところで、岡田監督とは

 「1度、何かの表彰式で30分ぐらいお話ししました。実に男っぽい。すてきな方。監督の立場で結果を出すのは選手がそろっていても大変だと思います。自分がプレーするのとはワケが違いますから。繊細じゃないといけないし、戦術も練り上げないといけない」

 −−親方も部屋では監督でありGMであり、主将でもある

 「あの〜副社長(後ろにいた景子夫人)があそこにおります(笑)」

 −−それにしてもサッカーに詳しいとは

 「今もバルセロナやレアル・マドリードの試合を見るのは楽しい。そういえば、実は2002年W杯の直後、セネガル代表チームの方々が部屋に来たんです。『ぜひ、まわしをつけて土俵に立ってみたい』と…。それで3人の選手に四股を踏ませてみたら、驚くほどうまくやれたんです。日頃からそういう身体の使い方、鍛え方をしているということです」

 −−なるほど

 「同じ年ということもあって、昔から(引退したフランス代表の)ジダン選手が好きなのですが、彼が得意としていた(マルセイユ)ルーレットなどは、軸がいっさいブレていない。重心が低くて速い。だから相手はボールが取れない。スペシャリストといわれている選手はみんなブレないから、倒れない。やはり足腰なんですよ」

 −−日本の選手にはできないものですか?

 「カズさん(横浜FC・三浦知良)の時代の代表(オフトジャパン)は相手がすべて上と思い、必死に走っていた感があります。ユベントス時代のリッピ監督は『いくら技術があってもボールを必死に追わない選手は使わない』とおっしゃっていました。なにごとも基本が大事なんです」

 −−岡田監督はW杯でベスト4になるという目標がありますが

 「W杯ともなればやはり(強く胸をたたいて)ココですよ! 私で良ければいつでもご協力させていただきますよ」 

ZAKZAK 2009/03/07

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