沢村委員「事実なければ引退勧告ない」…朝青泥酔暴行問題

　日本相撲協会は４日に両国国技館で、新しい理事による理事会と臨時の横綱審議委員会が開かれる。理事会は職務分担の発表が行われるが、議題の中心は朝青龍問題で動かない。

　調査委員会は現時点での独自調査の中間報告を行う。最終的な処分は来週中にも予定される臨時の理事会に委ねられるが、貴乃花親方ら各理事は中間報告を土台に処分を検討するものとみられ、調査委員会の報告内容が重要になる。

　続けて、横審が０７年１１月以来、３度目となる臨時の会合を開催。議題はもちろん、今回の不祥事で協会は理事会と同様に全委員へ調査の中間報告を行う。これまでは暴行の事実は動かなかったため、鶴田卓彦委員長は「出場停止ですむかどうか」など各委員は引退勧告も辞さない姿勢を見せていたが、ここにきて「調査委員会で暴行の事実がなければ引退勧告はありません」と沢村田之助委員が明かすように、慎重な声が出始めてきた。武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）は騒動自体が処分に値する旨の見解を示しているだけに、横審がどう反応するのか。朝青龍の命運を握る臨時会合になる。