(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は2日、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「小惑星衝突」の画像を公開した。先端が「X」文字の様に見えており、初めて画像でとらえた小惑星衝突の証拠だとしている。
NASAによるとこの天体は、米マサチューセッツ工科大学などが進めるリンカーン研究所地球接近小惑星研究(LINEAR)が1月6日に発見し、「P/2010 A2」と名付けられた。ハッブル望遠鏡が撮影したのは、同25日と29日。
天体が存在するのは火星と木星の間に広がる小惑星帯。この場所では、小惑星の衝突が頻繁に起こっていると考えられていたが、視認できる形で観測したのは今回が初めてだという。
衝突により生じたちりが尾のように流れており、研究者は当初この天体がすい星だと考えていた。しかし、核と見られる部分の構造を詳しく観測した結果、小惑星が衝突したものと分かったという。