「サンラ・ワールド」一斉捜索 増田俊男氏とサンラ・ワールドについて取材しました。
自称「時事評論家」の増田俊男氏が実質的に経営する投資顧問会社「サンラ・ワールド」が、外国企業の未公開株をめぐって、無登録で出資を募っていた疑いが強まり、警視庁が3日朝から関係先の一斉捜索に乗り出しました。
増田氏は、FNNのインタビューに対して、「本当にうそつきだった」などと話しました。
サンラ・ワールドの実質的経営者・増田俊男氏は2日、FNNのインタビューに応じ、「サンラ・ワールドはね、投資事業は今のところ、大失敗なんですよ」と語っていた。
増田氏は、「時事評論家」、「国際金融スペシャリスト」を自称し、多数の著作を持つ。
増田氏は、カナダのハイテク企業の未公開株を「第2のマイクロソフトになる」、「上場すれば40倍、50倍になる」などとうたい、出資者を勧誘していた。
その投資実態について、出資者は「(アリウス3Dは絶対にもうかると?)上場するから、そのときには、株が40倍にも50倍にも、場合によっては1,000倍にもなることがあるんだと」と話した。
また、サンラ・ワールド元社員は「基本的に、増田(氏)はワンマン的な人でしたね。お金が本当にアリウス3Dに流れているのかどうかってこともですね、確かではないと」などと話した。
増田氏は、自らが出版する雑誌で政治家との2ショットを表紙にするなど、大物ぶりをアピールし、出資者を集めてきた。
増田氏は1月31日、「わたしがいなかったら、あるいはわたしを信頼しなかったら、(出資者は)アリウス3Dが、どんな良い会社だろうと悪い会社だろうと、おそらく投資しなかったでしょう。あなたが投資したのは、あの会社で、わたしはあの会社ではありませんと。わたしは、ただお世話しただけですと、はたして言い切れるかどうかってことなんですよ」と話していた。
また、増田氏は2日、「(自分は)本当にうそつきだったんですよ。イマジネーションなんですよ。アメリカでは、僕はどういうふうに言われているかといいますと、『マン・オブ・イマジネーション』と。まさにその通りですよ」と話していた。
増田氏は、投資話については、現在も話が進んでいると説明している。
サンラ・ワールドをめぐっては、これまでにパラオの銀行やハワイのコーヒー園への出資をめぐって200億円を集めたとされ、一部の出資者が「配当が出ない」などと主張し、相次いで民事訴訟に発展している。
(02/03 12:03)