2010年2月3日 20時44分更新
春の訪れを前に、日本三名園の一つ岡山市の後楽園で、庭園の芝生を焼く恒例の「芝焼き」が行われました。
後楽園の芝焼きは、春になって芝生が美しく生えるよう、毎年この時期に行われている行事で、3日は13人の造園業者の職人が作業にあたりました。
職人たちは、古くなった竹のほうきで作ったたいまつを慣れた手つきで地面をなぞるように動かし、端のほうから火をつけていきました。
火は風を受けながらじわじわと燃え広がり、あわせて1.8ヘクタールにのぼる一面の芝生は、まもなく黒い灰に覆われました。
後楽園には、年に1度の風物詩を見ようと、大勢のアマチュアカメラマンや親子連れが訪れ、冬枯れの庭園が白い煙に包まれながら漆黒に変わる様子をみて楽しんでいました。
後楽園によりますと、芝生が順調に育てば、4月の初め頃には新芽が出るということです。