2日、ハイチの首都ポルトープランスで、家族から報酬を受け、倒壊した自宅から収容した女性の遺体を運ぶ男性ら(AP=共同) ハイチの地震死者20万人超す 救援車列襲撃も【サントドミンゴ共同】地震で大きな被害が出たハイチのベルリーブ首相は2日、政府の集計で死者が20万人を超えたことを明らかにした。ハイチ政府はこれまで、死者は20万人に上る可能性があるとしていたが、今も倒壊家屋の下に埋まっている遺体が多数あり、死者数がさらに増えるのは確実だ。スペイン通信が伝えた。 一方、AP通信によると、国連当局者は2日、南西部ジェレミーで、1月30日、被災者向けの食料を積んだ車列が約20人の武装勢力に襲撃されたことを明らかにした。 車列が地元の空港から食料を運んでいたところ、武装勢力が道路を閉鎖して襲撃、車列を乗っ取ろうとした。国連部隊とハイチ警察が警告発砲したため、武装勢力は逃走したという。負傷者はなかった。 南部ジャクメルでは同月31日、地震の混乱にまぎれて逃走した服役囚33人が拘束されたという。 国連当局者は「全体として治安状況は安定しているが、潜在的には不安定だ」としている。 【共同通信】
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