顔を出したがる男
増田俊男とかいう人が話題になっているようなので、Amazonで探してみたんだが、妙な事に気がついた。表紙に自分の顔写真をよく出すわけだ。おいらも本は何十冊か出したけど、自分の顔を表紙にした事はない。尻を表紙にした事はある。エロ本屋だからな。エロ本では、女が顔をだして男が尻を出すものだ。そういや、むかし官能小説のシリーズ新書版作った時に、「コレを表紙にしてください」と言って自分のヌード写真を持ってきた女流作家がいて驚いたんだが、男は普通、そういう事はしないもんだ。つうか、わざわざ顔を出したがるヤツは怪しい。
で、コレだ。最近になって急に話題にのぼるようになったんだが、
「時事評論家」の肩書で多数の著書がある増田俊男氏が、パラオ共和国に設立した銀行で高利で運用するとうたって日本人投資家から約16億円の資金を集め、その大半が償還期限後も返済できない状態になっていることがわかった。
パラオの銀行は3年前に営業許可を取り消されていたが、増田氏は事実を公表せずに資金集めを続けていた。増田氏は、コーヒー園への投資名目などでも100億円を超える資金を募集。返金を求める計数十人の投資家とトラブルになっていた。うち数人が24日にも出資法違反容疑で増田氏を警視庁に告訴する。
自称・国際時事評論家とかいうんだが、自分で雑誌を作っているわけだ。全国会議員に送りつけたりしているそうなんだが、最近ではラジオ番組に出たり、講演会をやったりもしているようで、そんな立派なお方が、出資金名義でカネを集めて返さない出資金詐欺やらなんやらで騒動になっているというんだが、
「時事評論家」の増田俊男氏が海外への投資名目に多額の資金を集め、投資家らとトラブルになっています。増田氏は26日、公の場に姿を見せましたが取材には応じず、「今は対応できない」としています。
「またの機会に。あれは全くデタラメな話」(増田俊男氏)
まだ捕まってないらしい。で、手口はこんな。
関係者によると、増田氏や知人女性は、ベルギーのダイヤモンド加工会社や米・シリコンバレーのIT企業の未公開株などの出資も勧めていたが、会社が消滅するなどして計画が頓挫したため、最近は、ハワイのコーヒー園とカナダのハイテク企業への出資を熱心に推奨していたという。
しかし送金先に指定されるのは、いずれも投資先の企業ではなく、香港など海外にある二つの口座で、名義は、それぞれカリブ海の英領タークスカイコス諸島とハワイに登記された会社になっていた。
投資家には、この2社が発行した「株式保有証明書」などと記された証書が送られ、不審に思った投資家が指摘したところ、増田氏側は投資家は株主になっていないことを認めたという。投資家の代理人は「増田氏らの会社が消滅すれば、証書は紙くず同然になり、問題がある取引だ」と話している。出資金トラブルが明らかになった24日、増田氏のレギュラー番組(月~金曜日)を放送していた「ラヂオもりおか」(盛岡市)は当面、番組を休止すると発表。今月26日に開催が予定されている増田氏の「目からウロコの会」と題した講演会で、ゲスト講演するとしていた評論家・竹村健一氏の事務所も「出席は取りやめる」とコメントした。
16億というのは氷山の一角であって、実際には200億ほど集めたらしい。利口なところは、小鼠使ってのネズミ講方式ではなく、自分で200億集めたところだな。中間マージンが発生しないので利益率が高いw
増田氏らはサンラ社を経営し、会員制投資クラブを主宰。銀行預金や、ハワイのコーヒー園への投資話などを持ち掛けたが、償還期限後も大半が返済されないといい、集めた資金は約200億円に上るとみられる。
ところで、このオッサン、おいらにとっては懐かしい名前である。かれこれ1年近くも前に、おいら、記事にしている。2007/3/17なんだが、ネット潜水艦第壱號機はロリポの爆雷攻撃で沈みっぱなしなので、丸ごと再録してみよう。
未曾有の低金利時代を反映して出資金投資商法というのが流行りなんだが、これを定義すると
出資金投資商法とは、「お金を出せば、たった1年で倍になります」など非常な高配当をうたって(断定的判断の提供)出資を誘うものです。業者が破綻してもほとんど返金は期待できず、そもそも出資法という法律に違反する場合も多く注意が必要です。投資の対象は健康食品や海外のビジネス、最近ではIT関連の携帯電話などを扱う業者もいます。
というので、いわゆる悪徳商法のひとつなんだが、こういう事をやるヤツというのは賢いので、なかなか尻尾を掴ませないわけだ。そのひとつの方法として使われるのが 海外事業への投資という名目。それも、遠ければ遠いほどいいね。しかも農業とか漁業とかゴルフ場とか別荘とか、田舎に限る。というのも、他人には何がどうなっているのか情報が掴みにくいからだ。で、もひとつバイブル商法という言葉がある。これは主に健康食品なんぞで使われる手法で、たとえば借金で詰まった医者を捜してきて名前を借りて「スカトロジウムを食べてモリモリ痩せる」なんていう単行本を書かせる。医学博士が望ましいね。つうか、医学博士ってのは、やたら多いから。日本の博士のほとんどが医学博士だ。で、むかしなら神保町とか池袋の書店だが、今だったらAmazonで集中的にそれを購入してベストテン上位に押し上げる。Amazonで大量購入すればマージンが返して貰えるので合理的だねッ! って、詐欺の手口、教えちゃいかんだろうがw そうそう、Amazonは大阪屋だから、大阪屋に大量納品して在庫で持ってもらうのが大事だね。で、次にネットワークビジネスでスカトロジウム錠剤とかスカトロジウム粉末とかスカトロジウム飲料とかスカトロジウム商品をせっせと売るわけだ。これがバイブル商法といって、幼い女の子を連れて聖書を売って歩く詐欺師の事ではない。 で、出資金投資商法の世界もここんところ競争が厳しくなったわけで、バイブル商法と組み合わせワザでどうだ? というようなお噂で。インターネットのブログ世界では自称天才投資家とか、自称天才トレーダーとかたくさんいて、せっせと鴨を誘ってらっしゃるわけだが、ネットなんてぇのはカネがかからず出来るわけで、信憑性に欠ける。おいらのサイトを読んでいる人の68.3パーセントが中身を信じてない、という統計もある。嘘だけど。 さて、いつもの事だが、ここで飽きたので話題を変える。おいらの飼ってる犬は賢くてね。今日も事務所で仕事してたら、いつも面倒を見てくれるお姉さんが帰ってきたわけだ。と、耳聡く車のドア音を聞き分けて、自分で勝手に部屋のドアを押しあけて、それから建物のドアも押し開けて、出迎えに行くわけだ。しかも、その間、ワンともウーとも声を出さない。寡黙で賢くて素晴らしい犬だ。むかしから黒犬に外れなし、と言うんだけどね。 で、ここでまた話が変わる。国際金融スペシャリストだとか時事評論家だとかいう肩書きでご活躍の、増田俊男という人がいるわけなんだが、あの、船井幸雄なんぞとお友だちらしいが、自分の会社でも、小沢一郎や竹村健一と並んだ写真を表紙にした雑誌を出したりしているようだ。ふうん、偉いんだね。で、パラオでゴルフ場を建設してます、とか、ジャマイカでブルーマウンテン農園を買収するとか、色んな事業があるようで。ふうん、遠いところだね。つうか、おいら、パラオなんて詐欺のネタでしか名前を聞かない土地だし、そもそもブルーマウンテンの定義って、みんな知ってるかい? ハイマウンテンとジャマイカとブルーマウンテンと、どこがどう違うのか、説明できる人、いるかい? で、日本が輸入しているブルーマウンテンの量は、ジャマイカで生産される量より多いという話もあるんだが、まぁ、どうでもいいや。とりあえず関連していそうなWebサイト。財界展望という雑誌の記事、その1、2、3、もっとあるぞ、増田俊男(に騙された人)の時事直言まだまだあります。増田俊男 サンラグループにもの申す!!で、こういうご立派なお方が 2007年は空前の内需拡大バブルとかおっしゃってらっしゃられるようなので、おいら的には今年も景気はズンドコだな、と判断します。つうか、寡黙で賢いおいらの犬もそう言ってます。
これに二階堂.comが補足しているんだが、
増田俊男である。上記リンク先のネットゲリラさんとこにもコメントしたとおり、
「あははは。国会議員全員に自分の雑誌送ってるよ。タダで送りつけてるの。フルカラーで、なぜか台湾のリトウキとの対談とかあってね。まったくドインチキ。
あのバカ、ヤクザに追い込みかけられた事があるんだよ(笑)詳しくはいえんのだが。 」という、すばらしい人だ。
一年も前に判っていたのに、なんで今ごろと思うんだが、いやいや、まだ騙され連が騒ぎ始めたところなので、警視庁が動くまではまだ間があるのかも。で、長年、提灯付けていた竹村健一もだいたいやねぇ、逃げ腰というか、アレです。しかし、世の中、カネが余っているわけだ。こんなインチキ爺さんに200億も貢ぐヤツがいるんだから、本当に世の中は甘い。つうか、おいらもそろそろネタ考えるんで、誰か何億円か貢いでください。
当時エロ業界・・・野次馬氏は左巻か
牧田吉明についてどうですか?
投稿 | 2008/01/27 04:29
おいら、ノンセクトドジカルなので、そういう物騒な人は知りません。
つうか、微妙に世代が違うんだよ。
おいらの世代はみんな、ノンセクトドジカルだ。
投稿 野次馬 | 2008/01/27 04:44
エントリー有り難うございました。カキコしてから、二階堂さんだけでなく、
野次馬さんも注意喚起していたことを思い出しました。
私は、正直、何の興味もないのですが、巡回している株関係のサイト、
ブログで結構騒ぎになっていて、知らない人が多いことに驚きました。
おまけに、もうひとつサイトのご紹介です。浅井隆さんも怪しいのだけど。
http://homepage2.nifty.com/motoyama/index.htm
投稿 真名仮名 | 2008/01/27 04:53
パラオの件、まだ手がつけられていなかったんですか?未だに進展はこんなもんなんですか・・・。
投稿 一読者 | 2008/01/27 06:05
増田俊男の記事を調べたら、ついでに上祐の作った新団体「ひかりの輪」なるものの記事を見つけました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080127-OYT1T00043.htm
この団体のホームページもしっかりありました。まあ、オウム時代と何も変わっていない・・・というより、オウムをやめられない人々なのでしょう。
ヨーガをやりたきゃ本屋の美容コーナーに何冊もありますし、瞑想を知りたければ寺でタダ同然で禅を教えてくれるのに、何でわざわざ高い金を払ってセミナーに行くんだか・・・。せめて新興宗教団体ではなく、寺に行け、寺に。と、思いました。
投稿 一読者 | 2008/01/27 06:20
野次馬さん、
例の米国財務省長官ヘンリー・ポールソンの暗殺なのですが、このビデオでホログラフィックだと言っているのですよ。小生も年末の暗殺以来、注意してテレビを見ているのです。気になるのは、何度がテレビには出ているのですが、一切喋りが無いのですよ。あの景気刺激政策の発表でもブッシュが代弁しています。野次馬さんは、画像の専門家なのでオピニオンを聞きたいです。英語が分からなければ連絡下さい。確かに、オドオドしていて回りの雰囲気とマッチしてません。
http://www.youtube.com/watch?v=DIPVrMLXgBc&feature=related
投稿 FT | 2008/01/27 09:13
増田俊男 先生が、
問題を起こしてしまった様子。
↓ ↓ ↓
http://www.chokugen.com/
被害対策のブログもすでに出来ていたりします。
■「増田俊男,サンラ・ワールド,SIC」投資被害対策室
↓ ↓ ↓ ↓
http://sueeziri.13.dtiblog.com/
■「増田俊男・江尻眞理子・サンラワールド」被害者の会
増田俊男に騙された投資者の情報交換ブログ
↓ ↓ ↓ ↓
http://sunra.iza.ne.jp/blog/
増田俊男の「目からウロコの会」新春スペシャル開催!
日時:2008年1月26日(土) 開演:13:00~(開場:12:00) 場所:九段会館
参加費:前売り一般¥4,000(当日¥4,500) 学生¥1,000 ※高校生以下無料
投稿 | 2008/01/27 11:37
結局は「増田俊男」っていう奴もインチキだったってことでつか?
投稿 | 2008/01/27 13:11
>結局は「増田俊男」っていう奴もインチキだったってことでつか?
増田俊男のペンネームは江田島孔明だよ
投稿 溶かされた闇の資金 | 2008/01/27 17:20
↑
えっっ!!
江田島孔明って、ランドパワーとシーパワーの人?
マジで‥‥
投稿 | 2008/01/28 16:33
ベルギーのダイヤモンドだなんて、あれ全部ユダヤコネクションでしょ。しかもベルギーで加工されるのは超のつく高級品オンリー(安いのはインドとかで研磨してるらしい)。日本の一般ピープルにお声がかかる案件じゃないと考えるのが普通だよ。
投稿 オリーブ | 2008/01/28 22:56
資本主義の基本ね。騙される方が悪い。これと新興会社とどこが違うかって、言える人いないだろうね。株価10倍相当の計画を発表して、決算前に下方修正の連続。株価が数十分の一になったらMSCB発行。最近じゃMSCBが評判悪すぎるので、リストラで対処。
投稿 fさ | 2008/05/09 22:36