自宅を出ようとするところで捜査員から事情を聴かれる大倉尚容疑者=神戸市東灘区
元交際相手の夫に繰り返し嫌がらせのメールを送りつけて脅したなどとして、兵庫県警は2日、ストーカー規制法違反や脅迫などの疑いで、東証2部上場の大手化粧品メーカー「ノエビア」副社長で、常盤薬品工業社長の大倉尚容疑者(43)=神戸市東灘区住吉本町=を逮捕した。容疑を認めているという。
昨年10〜11月、以前交際していた20代の女性の夫で30代の男性会社員に「(女性と自分が)交際していたときの写真をネットにばらまくぞ」などとするメール約100通を送信した容疑。
会社員は昨年11月に県警に相談。メールには大倉容疑者と女性が一緒に写っている写真が添付されたり、女性の行動を監視していることを示すような内容があったりしたという。県警は女性からも相談を受けていた。
大倉容疑者はノエビアの大倉昊会長の次男。2003年にノエビア副社長、04年に同社の子会社で「南天のど飴」などの常盤薬品工業社長に就任した。