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「人体の不思議展」主催・後援団体の人権意識・知性の不思議 [2007年03月28日(水)]

■メーリングリストにながれてきた情報を転載。■リンクを、かってにハラナが補足。


以下転送公開可
--------------------------------------------
札幌の小林です。札幌で開催される「人体の不思議展」についは、過去の731部隊の残虐非道を繰り返すものであり、人権、人道を無視し、猟奇趣味を煽るもです。本日、札幌市、北海道に後援取消しの要請をしましたのでお知らせします。

他の市民運動グループでも、関係各所に抗議の声を届けてください。宜しくお願いします。
                                 
           2007年3月26日
札幌市教育委員会 様                           

札幌市教育委員会が「人体の不思議展」の後援を取り消すよう申入れます。

過去と現在を考えるネットワーク北海道
代表 小林 久公


 人体の不思議展の会場には模型ではなく本物の人体を樹脂加工した標本が展示されています。その中には人体をプレート状に水平にスライスしたものや、人体標本に触るコーナーまでありました(仙台展会場)。このような展覧会が札幌で再び開催されます。人権を無視したこのような展示は止めるべきです。札幌市教育委員会がこの展覧会の後援を取り消すことをもとめます。
(1)「人体の不思議展」の問題点

1、本当にインフォームド・コンセントを経た献体でしょうか?主催者は、献体は生前の意思にもとづくものとうたっていますが、果たして上記の扱いを受けることまで納得していたのでしょうか?

2、標本は、すべて国内法の適用を受けない中国人のものです。仮に日本の国民が医学教育用に献体の意思を示しても、このような標本化と展示をなされることは、現行の「死体解剖保存法」と「医学及び歯学の教育のための献体に関する法律」との制約によって実質的に不可能です。標本がすべて中国人であることの法的あいまいさと人種差別の問題を深く考えるべきです。

3,すべての人は、死後遺体となっても人間としての尊厳が守られなければなりません。遺体には最大限の丁重な扱いをするのは当然です。しかし、この展示が興味本位の見世物になっていることは、倫理的に大きな問題です。

4,「人体の不思議展」は、一般市民から高額の入場料を徴収しており、いわ
ば、死体が金儲けの道具になっている
のです。このような人体の利用に社会は歯止めをかける必要があります。キーホルダーなどのグッズを会場で販売するなど営利目的は歴然としています。

5、株式会社日本アナトミー研究所が、中国の死体加工場より死体を輸入していますが、生命倫理はおろかビジネス倫理にももとる営業にほかなりません。

6,主催者に名を連ねる新聞社・テレビなどは、この展示の広告を新聞紙上や電波で流して集客にこれつとめています。マスコミの責任は重大です。人権無視の展示に荷担するのではなく、この問題の告発こそジャーナリズムの役割ではないでしょうか。

7、日本医学会日本医師会を初めとする医学界の責任は大きいと思われます。倫理上問題の大きい展示に医学者・医師がお墨付きを与えることは、いわば自分の首を自分で絞める結果にります。医療への信頼を得られるのは、真の患者本意の医療であるはずです。インフォームド・コンセントがあったかどうか疑わしい標本の展示を後援することは、医学研究に不可欠な被験者や献体を申し出ようと思っている人の信頼を得ることには明らかにマイナスです。

8、後援する自治体も公共の観点から責任があります。後援名義許可は、宗教
性・政治性がないなどの機械的な基準の適用ではなく、倫理的にも深く考慮するべきです。

9、教育界の安易な奨励にも大きな問題があります。教育委員会が後援しているため、小中高の学校の生徒学生には、教育的な展示と思いこまれてしまいます。しかし、実は倫理的にも学術的にも、高度なレベルの標本ではありません。むしろ、これから、人体の有機性・複雑性を学ぼうとする若い人々には有害でしかありません。
 また、解剖実習のない看護学校や看護学部その他のコメディカルの学生に見学を薦める学校・教官が少なくないようですが、むしろ精巧な模型を示したり、最寄りの医科大学や医学部にある標本展示館への見学を薦めるほうが学生にとって有益
でしょう。

10、しかし、見識のある対処をする機関が増えてきました。
 一方で、日本赤十字社や日本看護協会が後援を取りやめました。
 また、倫理的に問題があるとの理由からさいたま市教育委員会は後援をしておりません。
 近畿高等看護専門学校では、今まで授業の一環として展示の見学を薦めていましたが、学校内で検討された結果、展示は倫理的に問題があるとして見学を奨励しないことにされたそうです。学生への説明文には、これまで見学を薦めてきたことに対して謝罪すると書かれています。

(2) 札幌開催について

会場 札幌メディアパーク・スピカ 札幌市中央区北1条西8丁目(STV西隣)
期間 2007年4月28日 〜 7月1日
開場時間: 4/28〜6/22 10:00〜17:00(最終入場16:30)
       6/23〜7/1 10:00〜19:00(最終入場18:30)
  入場料(当日券)  一般 1,500円  中・高校生700円   小学生 400円
主催: 新・人体の不思議展実行委員会(STV札幌テレビ放送/イノバンス)
後援: 北海道/北海道教育委員会/札幌市/札幌市教育委員会/北海道医師会
札幌市医師会/北海道歯科医師会/札幌歯科医師会/北海道看護協
北海道理学療法士会/北海道作業療法士会/北海道鍼灸師会
北海道柔道整復師会/
協力: STVラジオ
 総合運営・企画: マクローズ
問合せ先: (TEL)011-280-7836  開催期間中のお問い合わせ先 (TEL)
011-280-7817


(3) 参考情報
 詳しくは「人体の不思議展」に疑問をもつ会のホームページをご覧下さい。
http://sky.geocities.jp/jbpsg355/
 また、人体の不思議展主催者のホームページは
http://www.jintai.co.jp/main.html
                                    
              以上

連絡先 過去と現在を考えるネツトワーク北海道
代表 小林 久公
061-2273 札幌市南区豊滝442-90
携帯電話 090-2070-4423
FAX 011-596-5848
Eメール  q-ko@sea.plala.or.jp

------------------------------------------
■「人類館と無意識の植民地主義」「沖縄/教育権力の現代史」「転載:<19>沖縄差別(読売新聞・沖縄版)」などでとりあげたとおり、1903年に大阪で実際あったのが、いきた人間を陳列する「Wikipedia 人類館事件」だった。■アイヌ民族に対する学術的冒涜〔ボートク〕は、たびたびくりかえされてきたが、その典型例が、埋葬された人骨を盗掘して「学術研究」に利用するという、究極の搾取的態度だったことは、わすれてならない経緯だ〔たとえば「北大人骨事件」など〕。

●「アイヌ特別展と、アイヌ特別展を考える集いの紹介
●「アイヌ人骨盗掘事件


■今回のケースは、「標本がすべて中国人である」点が、実にキナくさい。■医学や形質人類学の なをかりた、人体の冒涜〔ボートク〕は、前時代的な野蛮だということを再確認しよう。■「日本アナトミー研究所」「マクローズ」なる あやしげな団体に のせられて企画をもよおしているメディア・公的機関はもちろん、業界団体は自己批判すべきだろう。■「いきている人体でなければ展示OK」なんて、人権意識はナンセンスだし、「北大人骨事件」をはじめとして、対アイヌ民族問題に敏感であってしかるべき北海道で、よりによって開催される政治性(完全な感覚マヒぶり)は、大問題だろう。
■それにしても、「人体の不思議展」主催・後援団体の人権意識・知性の不思議さは、めまいがしてくる。


●ウィキペディア「プラスティネーション
●「「人体の不思議展」の不思議
●「読売新聞社が怪しい死体展覧会を主催
●「海賊版人体の不思議展(続報)
●「養老センセイ 人体の不思議展に決別 だが、話題のDVDには賛同
●「■人体の不思議展

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コメント

Posted by:とおりすがり at 2009年04月28日(火) 23:52

Posted by:タカマサ at 2009年01月25日(日) 19:10

Posted by:タカマサ at 2008年11月02日(日) 22:11

■うっかりしていたが、リンク記事の続編として「「人体の不思議展」追加」という文章があったことを、すっかりみおとしてた。
■かなり気になる記述があるので、そこだけ転載。

……
ハーゲンス博士側のサイトには、東京での展示はイミテーションであるという声明が掲載されているが、それに対して何らかのアクションを起こすようなことは示唆されていない。これはおそらく、ハーゲンス博士が大連で運営している死体処理工房にかかわっていたスタッフが、死体の供給、その処理というノウハウを盗んで、そのまま別のところでやりだしたということだと思う。

なにせ中国である。他人のオリジナリティを尊重するというような風土ではない。まして、ハーゲンス博士のやってること自体、非合法すれすれだと告発されている。どうせ怪しいことをやるなら、ロイヤリティを掠められないように独自にやったほうが儲かるのは当然で、もともとモラルなんかない連中、類は友を呼んで怪しい二番煎じ死体ビジネスをはじめたということだと思う。

掲示板で情報をいただいたPOCHI氏のサイトには、氏が調べられた主催団体についての資料がアップされている。ハーゲンス博士の怪しさのお株を奪う、さらに怪しい詐欺系ビジネスの一端に触れられるので、ぜひご一覧を。


■「POCHI氏のサイト」というのが、みあたらないので、たしかめようがないが、東京での展示をやった団体は、中国系なのか?■「他人のオリジナリティを尊重するというような風土ではない」というのは、過去の日本列島、いや、「マネ下電機」といった企業文化もあるゆえ、賛同しかねるが、現状として、「仁義なきコピー」がくりかえされていることは事実だろう。■しかし、問題は、こういった企画を学術めいて演出する団体の神経と、おもしろがってみにいってしまう来場者の感覚。
Posted by:タカマサ at 2007年10月30日(火) 08:36
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