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昨日書いた「『人体の不思議展』の不思議」について、掲示板のほうで貴重なご意見をいただいた。まず、東京国際フォーラムであのイベントをおこなった団体と、ヨーロッパでさまざまな批判にさらされているハーゲンス博士(私はハーゲン博士と書いていたが、語尾にSがあるから、当然ハーゲンスですわな)とは、直接関係がないということ、また主催団体に名を出す連中は、いままでかなりうさんくさい商売にかかわっている経歴があるということである。
ただし、ハーゲンス博士が「発明」したという、プラスチネーションという死体保存技術とまったく同じ技術が、国際フォーラムでの展示に使われているのは間違いないとおもう。プラストミックという微妙に違う名前でその技術を呼んで、同じものではないようにごまかしているだけなのだろう。
ハーゲンス博士側のサイトには、東京での展示はイミテーションであるという声明が掲載されているが、それに対して何らかのアクションを起こすようなことは示唆されていない。これはおそらく、ハーゲンス博士が大連で運営している死体処理工房にかかわっていたスタッフが、死体の供給、その処理というノウハウを盗んで、そのまま別のところでやりだしたということだと思う。
なにせ中国である。他人のオリジナリティを尊重するというような風土ではない。まして、ハーゲンス博士のやってること自体、非合法すれすれだと告発されている。どうせ怪しいことをやるなら、ロイヤリティを掠められないように独自にやったほうが儲かるのは当然で、もともとモラルなんかない連中、類は友を呼んで怪しい二番煎じ死体ビジネスをはじめたということだと思う。
掲示板で情報をいただいたPOCHI氏のサイトには、氏が調べられた主催団体についての資料がアップされている。ハーゲンス博士の怪しさのお株を奪う、さらに怪しい詐欺系ビジネスの一端に触れられるので、ぜひご一覧を。
投稿者 webmaster : 2004年02月07日 23:58
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» 人体の不思議展 from 女医風呂 ♪医学部&病院ないしょ話♪
注・人によっては気分がご不快になる表現があるかもしれません。
以前、東京国際フォーラムで行われた
「人体の不思議展」に
なにやら背筋がヒヤリ... [続きを読む]
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