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貴乃花新理事、刑事事件なら朝青龍に厳罰を

 当選から一夜明けた心境を語る貴乃花親方=貴乃花部屋
 当選から一夜明けた心境を語る貴乃花親方=貴乃花部屋

 日本相撲協会の新しい理事に就任した貴乃花親方(37)=元横綱貴乃花=が当選から一夜明けた2日、横綱朝青龍(29)=高砂=の暴行騒動の徹底究明と、刑事事件となった場合に厳罰が必要だとする考えを示した。ほかにも、中学校の武道必修化に同調して相撲の普及を狙うなど、理事としての“政策”を明らかにした。

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 解決まで長期化の様相を呈してきた朝青龍暴行騒動に、貴乃花新理事が一歩踏み込んだ。「理事長も昨日の会見でおっしゃった通り、今までになく重く受け止めなければならない」と前置きした上で、騒動が刑事事件に発展した場合について問われると、「今までよりも、重く受け止めなければならないと思います」と厳罰を示唆した。

 また、「本当に何があったのかということを、われわれ協会員が知ることが、次の一歩になってくる」と、騒動全体の真相が究明されることも望んだ。当選から一夜明け、理事としての責任の重さを実感し始めたのか、表情は険しいままだった。

 会見に応じた形での新理事としての所信表明は、今後の政策についても及んだ。2012年から中学校で実施される相撲を含む武道の必修化に伴い、「1人でも多くの子に相撲界に入ってもらいたい」と相撲の普及を提言した。貴乃花グループの大嶽親方(元関脇貴闘力)は「マジックテープで簡単に締められるまわしを配ったりしたらいい」と構想を語っている。

 4日には、貴乃花親方の新たな役職が発表される。大嶽親方は「九州場所担当なら、お客さんを満杯にする。相撲教習所所長なら、外国人もしっかり育てますよ」と、2つの役職の名を挙げた。貴乃花親方は「与えられた仕事をまっとうするだけ」と控えめだが、周囲の期待に応える責任は重い。

 朝げいこでは、弟子とともにシコを90回踏んだ。「昨日の今日なので、気を引き締め直して踏みました」。混迷する朝青龍騒動についても、責任の一端を担う。

(2010年2月3日)





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