常盤薬品工業社長、ストーカー容疑で逮捕 (2/2ページ)

　女性の美をサポートすべき大手化粧品会社のイケメン副社長が、女性を苦しめる卑劣なストーカー行為で逮捕された。

　逮捕容疑は、昨年１０〜１１月、交際していた２０代の女性の夫で３０代の男性会社員の携帯電話やパソコンに、「（女性と自分が）交際していたときの写真をネットにばらまくぞ」「こんな女と結婚しているのか」などとするメール約１００通を送信し、返信を要求するなどした疑い。

　大倉容疑者は、以前女性と交際していたが、女性が別れて会社員と結婚したことに激怒。復縁を迫ったが、断られたため嫌がらせのメールを送り付けたとみられる。メールには、大倉容疑者と女性が一緒に写っている写真が添付されたり、女性の行動を監視していることを示すような内容があったりしたという。

　県警では、大倉容疑者の行為は、女性に対する恋愛感情が満たされなかったことから、女性の夫に恨みを晴らす目的で嫌がらせのメールを送ったと判断。配偶者や同居の親族など家族が被害を受けた場合にも対象とするストーカー規制法違反容疑を適用した。

　会社員は昨年１１月に県警に相談、今年１月に告訴していた。県警はメールが繰り返し送られたなどとする相談を女性からも受けており、詳しく調べている。

　大倉容疑者は、ノエビアの創業者、大倉昊（ひろし）会長（７３）の次男で、妻子がいる。甲南大学を卒業後、住友銀行（現三井住友銀行）勤務を経て１９９２年にノエビアに入社。２００３年に副社長に就任。０４年からは１００％子会社の常盤薬品工業社長も務めている。

　ノエビア広報・ＩＲグループは「事実を確認中で対応できない」としている。