高砂親方「オレは悪くない」はしご酒４時間３０分！

関係者の手を借りて、部屋に戻る高砂親方（中）

　横綱・朝青龍の泥酔暴行問題で渦中の高砂親方（元大関・朝潮）が２９日、あまりにも不謹慎なＫＹ行動を連発した。暴行問題の真相究明と示談へ向けての努力を２８日の理事会で約束したにもかかわらず、あろうことか夜に焼き肉店から居酒屋へはしご酒を敢行。弟子の泥酔が引き起こした不祥事のさなかでの師匠のＫＹ行動に批判の矢が集中することは間違いない。

　真相究明と示談はどこへ行ってしまったのか。渦中の高砂親方が酒に酔いしれてしまった。武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）から叱責（しっせき）を受けた理事会から一夜明け朝から夕方まで墨田区の部屋に閉じこもってしまった。

　示談に向かうなら相手側と接触するはずだが、その気配もない。ようやく姿を見せたのは午後５時３０分。「何も話すことはない」と口を閉ざすと４人の弟子を連れ徒歩１分の行きつけの焼き肉店へ入った。乾杯すると店内のテレビに映し出される朝青龍問題のニュースに笑顔で見入る。その表情からは自らも処分が迫る危機感はない。

　肉を胃袋に詰め込んだ親方は、車に乗り込んだ。赤ら顔で被害者に会いに行くのかと思いきや、向かった先は、部屋の前にある行きつけの居酒屋だ。わざわざ車を使う必要もないが、泥酔問題のさなかにはしご酒を敢行。写真を撮る報道陣に「お前ら何、撮っているんだ！　おまわりさん呼ぶぞ」と絶叫したが店に入るとおかみさんや親しい記者と酒を酌み交わし外にまで会話が聞こえるほどの大声で上機嫌。ほろ酔い気分で再び外に出ると今度はぶとうパンとみかんを記者にふるまい「オレは悪くない」とナゾの言葉を発した。

　真相究明と示談への努力を誓った翌日のはしご酒はあまりに不謹慎。３年前のサッカー騒動時にもモンゴルの温泉を「気持ちいい。ツルツル」とＫＹ発言を連発し協会内で大ひんしゅくを買った。今回もまったく同じで師弟そろって反省なしを証明してしまった。

　居酒屋では朝青龍に負けじ？と泥酔し足を滑らせて転んでしまった。宴が終了したのは午後９時５８分。飲み続けた４時間３０分の高砂劇場の最後は「酔ってない」と言いながら娘に肩を抱かれ千鳥足で部屋に帰った。